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出版企画と出版社の出会いの場 出版持込ステーション

出版持込ステーションから生まれた本

『自殺で遺された人たち(サバイバー)のサポートガイド』

  • 出版社:明石書店
  • 企画者:柳沢圭子さん
  • 原題 :Healing After the Suicide of a Loved One
  • 経緯 :[2006.03.17] 企画検討開始
        [2006.05.18] 採用決定、版権取得
        [2007.08.10] 出版!
  • 出版日:2007年8月
  • 備考 :企画者の方が翻訳者として採用されました

【企画書リストでの企画紹介文】

【自己啓発】 家族に自殺され、怒りや自責の念に苦しむ人を癒しへと導く

親や配偶者や子どもに自殺された遺族は、「なぜ自分を置いて逝ってしまったのか?」「自分が何か違う行動をとっていれば自殺を防げたのではないか?」という怒りや自責の念にさいなまれがちだ。しかし、自殺につきまとう否定的なイメージにより、苦しい胸の内を誰にも打ち明けられず、一人で抱え込むことが多い。自死遺族サポートグループの世話役である著者は、豊富な例を見聞きした経験から、「これは自然な感情であって、同じ気持ちを味わっている人は大勢います」と遺族に優しく語りかける。そのうえで、心理学の専門知識を使って遺族の陥っている視野狭窄や誤った思い込みに気づかせ、苦しみから立ち直る道筋を示す。

【企画者からのコメント】

この原書を探し当てたのは2年前です。親を自殺で喪った子どもたちの手記『自殺って言えなかった。』(サンマーク出版)に衝撃を受け、遺族向けの本を訳したいと思ったのがきっかけでした。

しかし、すぐに企画の持ち込みの難しさを思い知らされました。3、4社に邦訳の出版を提案しようとしましたが、検討さえしてもらえずに放置されたり、「このジャンルはうちでは扱えない」と門前払いされたり。いま必要とされている本だと思っていただけに、このような反応にはかなり落ち込みました。あきらめかけたとき、アメリアの出版持込ステーションが立ち上げられたのです。

しばらく迷った末、企画リストに掲載していただきました。すると、半年ほどで検討の申込みがあり、幸い採用という結果になりました。個人での持ち込みの苦労を経験してみると、出版持込ステーションがいかに便利なシステムかが実感できます。その時、そのテーマに興味を持っていそうな出版社を自分で見つけるのは容易ではありません。ですから、企画の概要を同時に多数の出版社に見てもらえるこのシステムは、本当に画期的だと思います。

このシステムがなかったら、ここまで漕ぎ着けられなかったと思います。改めてお礼を申し上げます。

【編集者からのコメント】

1998年以降、年間3万人以上の自殺者が続いている日本において、その予防から支援まで総合的な対策が求められているといえます。小社でもこれまで、医療従事者全体に向けた『自殺予防マニュアル』や、自殺の歴史、定義から、死ぬ権利、自殺幇助、予防手段までを網羅した『自殺予防事典』、さらに精神、社会、文化的な要因と自殺行為との関連を心理社会的に捉えた『アメリカの自殺』など、予防に資する書籍を刊行してきました。

その背景のもとに、小社でも刊行しえておらず、また有用な類書も少ない自死遺族の支援を焦点にした書籍の必要性を認識し、今回の企画を刊行しようとおもった次第です。

本書は、孤立してきた自死遺族に、いたわりをもって回復を呼びかけるものです。著者はアメリカで自死遺族サポートグループのファシリテーターを務める精神保健の専門家たちで、自死遺族のさまざまな状況や精神状態を、事実をもとに分析し、専門知識を生かしつつ一般の人にもわかるよう、対処方法を丁寧に説明しています。企画者の柳沢さんは本書を、その翻訳技術をもってたいへん読みやすい文章にしてくださいました。

さらに、原著が10年前に刊行されたものであること、企画者自身は精神保健の専門家でないことなどを鑑み、日本における自殺予防の第一人者でもある精神科医の高橋祥友氏に監修をお願いしました。監修者の解説では、日本における自殺予防の取り組みから、サポートグループに関する専門家としての有用なアドバイス、そしてなによりサバイバーを勇気づけるあたたかい言葉を寄せてくださっています。また、企画者、監修者の協力のもと、巻末には日本の読者への便宜をはかり、支援グループ、推薦図書といった資料を付しました。書籍の信頼度、付加価値を高めるため調査や配慮を欠かさない企画・翻訳者としての柳沢さん、そして監修者の高橋先生の姿勢には、編集者の立場から敬意を感じるものです。