【アメリア】Flavor of the Month 19 川井田 ひろみさん
読み物
Flavor of the Month
<第19回>  全4ページ


念願の映像翻訳の仕事をGET!次なるチャンスは、なんと出版翻訳でした


坂田:最初の仕事は、どのようにして得たのですか?

川井田:今から2年ほど前、通っていた翻訳学校でトライアルの募集があったんです。CSで放映されている30分のスポーツ番組の翻訳でした。私はスポーツはあまり詳しくなかったのですが、初めてのトライアルだったので、とにかく何でもいいからチャレンジしてみようと思って応募しました。

坂田:その初めてのトライアルで見事、合格したのですね。

川井田:はい。ただ、受かってしまってから「あれれ、どうしよう!」と思いました。そもそもスポーツはあまり詳しくありません。番組は、スポーツニュース、試合の結果、選手のドキュメンタリーなどで構成されていて、毎回10種類ぐらいのスポーツが登場します。ゴルフやテニスといったメジャーなスポーツはもちろん、スノーボード、カーリング、車椅子ラグビーなど、馴染みの薄いスポーツもたくさん出てくるんです。

坂田:毎回、調べものが大変ですね。

川井田:ルールブックを何冊か揃えましたし、ネットで検索すると各スポーツの協会ホームページにルールが載っていたりするので、だいたい調べがつくのですが、一番大変なのが選手の名前です。日本にそのスポーツの協会がある場合は、メールで問い合わせれば教えていただけることもあるのですが、どうしてもわからないこともあり、そんな時は、カタカナで表記して「調べがつきませんでした」と添えて出します。

坂田:最初はスポーツに詳しくなかったということですが、2年間やってみてどうですか?

川井田:2年間でありとあらゆるスポーツについて翻訳しましたから、今ではテレビで流れているスポーツ番組は、ほとんどすべてわかるようになりました。そうすると興味もわいてきて、ついつい見てしまいます。それから、日本のスポーツニュースはいつも真剣に見るようにしています。どういうふうに表現しているのか、一番参考になりますから。

坂田:念願どおり、映像翻訳のお仕事を始められたわけですが、その後、ほかの仕事もなさっていますか?

川井田:はい。トライアルを受けたり、インターネット上で募集している翻訳会社に履歴書を送ったり、アメリアをはじめ、いくつかの会員組織に登録して、仕事のチャンスを広げる努力をしています。

坂田:それで、実際に仕事に結びついたものはありますか?

川井田:映像翻訳を志して、幸いにも仕事を始めることができたわけですが、次にチャンスがまわってきたのは、映像ではなく、出版でした。ある日、ドイツ語のリーディングの募集を見つけたんです。ドイツ語からは長らく離れていましたし、リーディングについてはまるっきりわからなかったのですが、例によってチャレンジ精神でとりあえず応募してみました。すると、すぐに電話がかかってきて、リーディングを引き受けることになったんです。レジュメの書き方などは、担当者の方のところへ押し掛けていって(笑)、いちから教えていただきました。

坂田:少しでも条件に合うようであれば、“とりあえず応募”してみるというのがポイントですね。何がきっかけになるかわからない!

川井田:ドイツ語の本を2冊読んだ後に、今度はドイツ語ではなく英語のリーディングをしませんかという話を同じ担当者の方からいただいて、結局、6冊ほどリーディングをしました。

坂田:仕事って、そうやって続いていくものなんですね。
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