【アメリア】Flavor of the Month 26 小浜 杳さん
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Flavor of the Month
<第26回>  全5ページ


会社勤めをしながら書籍の翻訳も。きっかけは、やはりアメリアでした


坂田:就職が決まったのは、どのような会社だったんですか?


小浜:映画の字幕制作会社です。仕事は主に字幕翻訳のチェックをしています。ただ、うちの会社は職種をあまり細かく分けていなくて、ひとりの人間にいろいろな仕事をさせるというところがあるんです。ですから、字幕を入れるタイミングを測るスポッティングという作業からスケジュールの管理やスタジオでの字幕入れ作業まで、字幕制作全般を担当していたこともあります。今も同じところに勤めていますが、2年ほど前に体調を崩してしまって、それ以来、毎日は出勤しなくてもいい自宅勤務に変えてもらったので、最近は主に翻訳やチェッカーをやらせてもらっています。

坂田:自宅勤務が可能だなんて、自由な会社なんですね。

小浜:アットホームな会社なので、上司にお願いして許可してもらいました。特にそういう制度があるというわけではないんです。

坂田:字幕翻訳というのは映画ですか?

小浜:映画もありますし、DVDの特典映像の字幕も、なんでもあります。上司は私が翻訳をやりたがっているということを知っているので、翻訳チェックだけでなく、映画の字幕翻訳の仕事をまわしてくれることもあります。

坂田:では、字幕翻訳も勉強なさったんですか?

小浜:就職が決まってすぐにフェロー・アカデミーの通信講座『STEP24』を受講しました。翻訳を基礎から勉強しようと思って。でも、字幕翻訳は特に勉強はしていません。それは仕事で翻訳チェックをしながら身につけていったという感じです。

坂田:では、これからもずっと字幕翻訳の仕事に携わっていきたいとお考えですか?

小浜:字幕翻訳は好きですが、特にこだわっているわけではありません。実は、会社の仕事とは別に、何冊か書籍の翻訳もやらせていただいているんです。きっかけは、やはりアメリアでした。

坂田:というと?

小浜:新人翻訳家コンテストや定例トライアルにはずっと応募していたのですが、定例トライアル〈出版〉で良い成績をとることができて、翻訳ノミネーティングシステムに登録されたんです。入会して2年後ぐらいだったと思います。それから間もなく、文溪堂さんから出す小・中学生向けのエネルギーの本の翻訳をしないかというお話があって、私自身、本当は書籍をやりたいと思っていたので、すぐに引き受けました。確か、シリーズで何冊かあって、ノミネ会員の方5〜6名でそれぞれ1冊ずつ訳したと記憶しています。

坂田:会社勤めをしながら書籍の翻訳をするのは、大変じゃなかったですか?

小浜:そうですね。夜帰宅してからと、週末を使って翻訳していました。でも、子ども向けで文字量がそれほど多くなかったので、徹夜まではしませんでした。土日はずっと翻訳という感じでしたが。

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