【アメリア】Flavor of the Month 28 李 芳さん
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Flavor of the Month
<第28回>  全6ページ


SARSの煽りで仕事が激減。その時、見つけたのが・・・・・・


:ところが、中国でSARSが発生したことによって、決まっていた仕事がほとんどキャンセルになってしまったんです。仕事がなくて困ってしまい、インターネットで通訳や翻訳の仕事をいろいろと探しました。そのとき見つけたのがアメリアです。これは面白そうだなと思いました。

坂田:SARSの影響がこんなところにも出ていたのですね。アメリアにはすぐに入会なさったのですか?

:ひとつ気になったのが、アメリアのホームページを見ると、ほとんどが英語の情報だということ。それで、事務局に電話をして、「私は中国語をやっているのですが、どうですか?」と尋ねました。すると、「中国語は今後需要が期待できるので、いろいろとお仕事を紹介できると思いますよ」とおっしゃっていただいて。

坂田:確かに「JOB-INDEX」の求人情報などを見ていても、絶対数では英語に関する翻訳が多いようですが、他言語の求人もどんどん増えてきていますよね。他言語の場合は、登録している会員数が英語よりもずっと少ないですから、求人に応募して採用になる確率は決して低くないと思いますよ。

:その話を聞いて、さっそく登録をしました。すぐには仕事は見つからなかったのですが、中国関係の求人に積極的に応募して、半年後に初めて仕事をいただきました。約半年間、週に3〜4日のオンサイト勤務で、日本語から中国語に訳したマニュアル翻訳のチェックとDTP作業でした。

坂田:DTP作業というと?

:すでに日本語のDTPのフォームがあって、そこに中国語訳を貼り付けていくという作業です。機械旋盤のマニュアルの翻訳でしたが、この仕事をしたおかげで、マニュアル翻訳に対する自信がつきました。この会社からは、今でもたまにバージョンアップの翻訳や他の仕事を頼まれたりしています。

坂田:アメリアの求人を通して、他にも仕事をしましたか?

:はい。中国で制作されたコマーシャルを聞き取って、日本語に翻訳する仕事も請けました。それから、翻訳だけではなく通訳の仕事もありました。この間も工場見学と商談の通訳として、北海道と山形に行ったんですよ。そうそう、テレビの仕事もしました。台湾から来た占い師の通訳です。

坂田:本当に幅広いですね。

:はい。他にもたくさん。銀行のホームページを中国語に訳す仕事とか、中国に進出している企業の環境レポートを訳す仕事とか。本当、アメリアに入会した甲斐はありましたね。いろんな分野の仕事ができたことも、大きなメリットだと思っています。自分の視野を広げることができたし、自宅で自由に仕事ができるのもありがたいし。

坂田:では、SARSが収まった後は、順調に仕事を得られているという状況のようですね。

:いろいろと仕事を頼まれて、今は、納期と質が一番大切だと思っています。納期はやっぱり大切ですよね。私は、ほとんどの場合は納期よりも早く納品できるようにしています。一度も遅れたことないです。今、こういうふうにたくさん仕事を頼まれるのも、ひとつにはそれが理由だと思います。

坂田:そうですね。最初の仕事をつかむことも大変ですが、同じところから仕事を再度もらうことも、同じように大変ですよね。それは、納期や質など、仕事が認められたということですから。

:翻訳を始めた頃は、質にはあまり自信がなかったんですよ。ある時、ニュースの翻訳をやったんです。さまざまな分野の文章があって、時間ばかりかかって、うまく訳せませんでした。自信をなくして、挫折感を感じた時期もありました。

坂田:翻訳の質について、自信が持てるようになったのはいつ頃からですか?

:やっているうちに徐々にです。自分がよく知らない分野のものは、インターネットで調べて、関連のある分野の知識を勉強していくというか、いろんな用語を覚えて……。今まで、いろんなジャンルのものに接する機会があったので、たくさん学ぶことができました。
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