【アメリア】Flavor of the Month 46 田中健彦さん
読み物
Flavor of the Month
<第46回>  全6ページ


翻訳を勉強する教材はアメリアの定例トライアル

坂田:定年後の仕事に翻訳を選んだ理由は何ですか?

田中:自分の海外での経験が活きて、しかも世の中の人に喜んでもらえる仕事を、あと15年はやろうと思ったんです。いろいろ考えた末の結論が、経営書を訳す翻訳家になることでした。そんなことが本当にできるかどうかはわかりませんでしたが、やってみようと思いました。

坂田:いろいろ考えた末、ということですが、翻訳家以外にも候補があったのですか?

田中:ガイドになろうかとも思いましたが、ガイドは体力勝負のところがあるので、定年後の仕事としてはどうかなと。ほかには、国際コンサルタントも考えました。海外の会社を日本に誘致するといった仕事です。しかし、自分が苦労して身につけたことをダイレクトに活かせるのは、やはり経営書の翻訳だという結論に至りました。ものを書くのも好きですし。

坂田:今まで長年やってきた仕事、子どもの頃から好きだった文章を書くこと、それらが翻訳でつながったという感じですね。

田中:その通りです。翻訳をしていて恍惚とすることがあるんです。著者はこういうことが言いたいんだろうと、確信をもって訳すことができる瞬間です。それに、すごくいい表現が浮かんだときは、してやったりという感じで本当にうれしいですね。

坂田:それまでお仕事で英語には深く関わっていらっしゃいましたが、本格的に翻訳をしたことはなかったのですか?

田中:はい、ありませんでした。ただ、翻訳を勉強しようと決めたときにも、学校に通おうとは思いませんでした。英語の習得でも英会話学校に通ったことはありませんでしたし、授業料を払うと甘さが出るので、お金をもらいながら勉強をしたほうがいいかなと思いました。

坂田:それには、なるべく早く仕事を見つけなければなりませんね。そこで、アメリアに入会したわけですか。

田中:はい。アメリアには3年ほど前に入会しました。まず、自分の実力を試してみたいと思い定例トライアルに挑戦しましたが、かなり悲惨な結果で、この世の中にはスキルを蓄積した翻訳家が多数いること、自分が本当によちよち歩きの新人であることを思い知らされました。しかし、だからといってあきらめるわけにはいきません。ひたすら定例トライアルに挑戦し続けました。

坂田:どんな分野に応募したのですか?

田中:メディカル以外はすべてチャレンジしました。一番楽しかったのは映像です。短い文字数の中に情報を盛り込まなければならない、あれは俳句の世界ですね。本当に楽しかった。いい点は取れませんでしたが。

坂田:最初の頃、成績は悲惨だったということですが。

田中:Cはしょっちゅうでした。結果が届き、封筒を開ける前は「今度こそAだろう」と思うのですが、Cなんですよね。最近になってようやくAをとれるようになってきましたが、1年以内に2度目のAをとるのが難しくて、まだクラウン会員の資格は手にしていません。

坂田:定例トライアルは勉強になりますか?

田中:はい、非常に勉強になります。訳例を読むと、さすがだなとうならせられます。自分はまだまだだと思うこともありますが、私のウリは長年の経験ですから、それをうまく生かせばいいのかなとも思います。そうなると、日本語の能力をもっと磨かなければならないですよね。
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