【アメリア】みんなで作るインタビュー7・酒井弘樹さんインタビュー編1
  みんなで作るインタビュー


 [インタビュー編 1]
読み物  

酒井さんへの質問を送ってくださったみなさん、
ありがとうございました!

みなさんからの質問にお答えいただいた「インタビュー編」です。

第7回 酒井弘樹さん
<第7回> 紹介編|インタビュー編 1|インタビュー編 2  全3ページ

 
発売後の売れ行き・反響はどうですか?(オブさん)

具体的な発行部数は作家の方々のプライバシーの問題もあるので省かせていただきますが、『Ring』(鈴木光司著)はハリウッド映画の効果もあり、発売前の事前注文段階で増刷となりました。続く3冊も順調な売れ行きを示していますが、その原動力になっているのは、さまざまなメディアによる高い評価です。新聞や雑誌の書評に加え、米国の独立系書店の集まりであるブックセンス(www.booksense.com)では、『Ashes』(北方謙三著)と『The Guin Saga』(栗本薫著)が「書店として読者に薦めたい本」に選ばれました。


「Twinkle Twinkle」も内容が高く評価され、作者の江國香織さんは今年10月にカナダのトロントで開催される「International Festival of Authors」に、日本人としてただ一人招待されることが決まりました。こうしたさまざまな要素が積み重なって、かつての日本の小説とは異なった売られ方(アメリカ人が書いた小説と同じように、一般書店の新刊コーナーに並ぶこと等)につながっているのだと思います。


日本だけではなく、近年はアメリカでも活字離れが深刻化していると聞きます。同じ内容の情報ならば、活字媒体よりもテレビやビデオなどの映像媒体で得ることのほうが多いという話も聞きました。そうした活字離れの傾向の中で、日本人作家の作品というのはアメリカ人にとって、どのように受け止められるのでしょうか。また、どのような層の人々が読者層となるのでしょうか。(little bearさん)

確かにアメリカでも活字離れは進んでいます。しかし、単なる情報収集ではなく、ストーリーを楽しみながら感動や興奮を味わいたい、自分が知らないことを体系的に学びたいという人間の欲求を前にしたとき、書籍という媒体は決して色褪せることはないと思います。


そういう意味で、どこの国の人間が書いたかということは実は本質的な問題ではなく、その作品がさまざまな価値観を持った多くの人を前にして普遍的な競争力を持っているか否か、アメリカ人が違和感なく読めるような英語に訳されているか否か、ということが大事なのだと思います。
 
(日本の作品を英語で読んだ)読者からの反響はどうですか? 読者の声を集めるチャンネルは用意されているのですか?(花椒さん)

当社のホームページに記載されている「info@vertical-inc.com」を通じて、毎日さまざまな声が寄せられます。


そのほとんどは、本に関する感想と、Verticalが今後どのような本を出していくのかという問い合わせですが、こと後者に関してはその数があまりに多いため、当社ではあらかじめ用意してある雛形を使って返事を出しています、内緒ですが(笑)。

 
どのような部分が英語圏の人々に受け入れられていると思われますか?(マドラスさん)


やはり最終的には「作品の質の高さ」と「英語の質の高さ」だと思います。そして、そのどちらか一つでも欠けていれば、アメリカで受け入れられることは難しいと思います。なお、ご質問の答えにはなってないかもしれませんが、「英語圏の人に受け入れられる」という意味では、当社は英語圏の人に「広く」受け入れられる可能性のある作品しか出しません


たとえ作品の質は高くても、特定の人にしか読まれないような作品は出さないということです。あくまでアメリカの一般大衆をターゲットにできる、ストーリー展開がきちんとしていて、読者が思わず物語に引き込まれていくような作品、日本という社会や歴史に対する知識がなくても違和感なく読める作品を出して行きたいと思っています。

 
紹介編へ トップへ インタビュー編 2へ