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  サンノゼ歩行者転倒裁判 提案者:充田
用語: the Actの訳語
訳語候補:
説明: パート3/ユニット1

the California Government Tort Claims Act (the Act)

リーダー・コメントに対して、さらに追いかけてご質問するなどということは、多分初めてのことだと思いますが、下記をご検討の上、さらにコメントを頂戴できればありがとうございます。

(the Act)の略称を(以下、「州法」)<(以下、州法)は「」を付して訂正いたします>とした以上、後続のパート/ユニットに出てくるthe Actは州法とするのが常識であるのに、何故あえて「同州法」としたかの理由は、この法定意見の中で、16カ所the Actが現れるのに対して、8カ所state lawと言う表現が現れるからです。この合計24カ所を全部単純に「州法」一本に一括りにしてしまうと、法廷意見の原文でstate lawとthe Actの二つの表現が使われているのが損なわれるように感じて、あえてstate lawは州法、the Actは同州法とした次第です。同じ州法でも、単にstate lawと言えば全体的総称的な州法、the Actの場合はその中の特別法である「カリフォルニア州政府不法行為請求法」という州法を意味するのではないかと思いますので、今回の法定意見の場合に限っては上記のような使い分けを例外的に認めて頂いてはどうかと愚考する次第ですが、ご検討をお願い申しあげます。(今回リーダー・コメントをお願いする際に、この点に言及しなかったのは全く小生の怠慢でありました。深くお詫びを申しあげます)。

 the Actの訳語 吉本 2005/04/27 17:08:35
state lawの件、こちらこそチェックを怠りました。確かに訳し分ける必要がありますね。

さて、その上で「同〜」というのはやはり1.直前に当該名詞がある場合、2.当該名詞を指すことについて誤解がない場合に用いる表現なので、ここでは不適と考えます。

英語のthe Actのような省略の仕方は、定冠詞+大文字によって当該名詞(この場合はthe California Government Tort Claims Act)を特定する機能が実現されているわけですが、theは必ずしも「同」ではなく、大文字にあたる機能は日本語では存在しないので、英語の二語が日本語の二語で表現できないこともあります。この場合はまさにそのようなケースでしょう。日本語は概して省略による特定の機能が弱いのです。

したがって、訳文では省略する語数を原文より少なくして、「不法行為請求法」くらいの名称で通すのが妥当と考えます。

当然のことですが、当方のコメントに疑問があれば追いかけて質問されるのは大歓迎ですよ。
   
 Re:the Actの訳語 吉本 2005/04/27 17:15:58
上記、補足します。

日本語は概して省略の機能が弱いと書きましたが、the Sellerを「売主」一語で表現できることもあるので、必ずしも常に日本語の方が語数が多くなるわけではありません。ただし、英語の大文字表現はその文書内で定義されているということを明確に示すのに対して、日本語ではその点が弱いので、「売主」という言葉を当該文書内では一般的な意味で使わないように気をつけなければならないということもあるわけです。