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  AT&T代理人裁判 提案者:充田
用語: Goodwill
訳語候補: パート3/ユニット2
説明: 今回の仮訳文のパート3/4/5で、goodwillは営業権と訳されておりますが、それに対して、瓢箪さんは2007年版現代用語基礎知識626ページ(のれん)に「旧商法ではのれんを『営業権』とよんでいたが、新『会社法』ではのれんとされ、営業権の名称は消滅した」とある記事を引用して、営業権の訳語を変更することを提案しておられます。また、その訳語としては「グッドウイル」というカタカナ訳を提案しておられます。

一方、新会社法上は営業権という言葉が消滅したとしても、営業権という用語はインターネットで検索する限りでは依然他の法律/会計などの分野で継続的に使用されているのではないかと見受けられ、特にこれが死語になってはいないように見受けられます。また、グッドウイルと入力して得られる検索エンジンのサイトでは、Goodwill Groupなどの企業が主として現れるので、グッドウイルのカタカナ訳の定着度に若干問題点があるかも知れません。

われわれの判例では、現時点でgoodwillの訳語を、「営業権、のれん、グッドウイル、またはその他」のどれを使用したらよいかについてコメントを頂きたいと思います。

 goodwill 吉本 2007/08/07 06:43:41
新会社法で「営業権」が「のれん」に変更されたのは、会計上の概念として財務諸表にどのように表示するかという点に主眼が置かれているので、財務諸表の翻訳においてはgoodwillを「のれん」と訳すのも妥当であろうと思われます。

しかし、この法律の改正にともなって営業譲渡契約で「営業権の譲渡」と呼んでいたものを一般に「のれんの譲渡」と呼ぶようにはなっているわけではないので、契約書の翻訳におけるgoodwillの訳語としては「営業権」が生きているものと考えます。「グッドウィルの譲渡」という表現も一般に定着していないようです。

この判例の場合もgoodwillを売買契約の対象として扱っているので「営業権」と訳すのが妥当だと考えます。