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  自動車ローン債権回収裁判 提案者:充田
用語: granting full summary judgment
訳語候補: サマリージャッジメント全体の認可
説明: パート3/ユニット1/2/3/4/5/6

(1) 原告バンクスは、被告ポール・ホワイトを相手取って、違法な債権回収と誠実・公正義務違反で訴えました。その訴因としては、債務不履行の通知を受けてから10日の間に債務不履行を治癒できる原告の権利を無視して、被告代理人のウイークリーが治癒期限以前に強引な方法で、割賦支払延滞額および300ドルの手数料を原告から回収したという債権回収行為が挙げられると思います。
(2) 之に対して、パート4/ユニット9の通り、原告車がウイークリーによって占有回復されたことは一度も無かったにかかわらず、被告は代理人による(1)の行為は債権回収ではなくて、占有回復を目的とするものであるとして部分的サマリージャッジメントを申立てました。
(3)その申立てを第一審は、丸呑みして認めたばかりか、full summary judgmenntを認めた上に、バンクスの提訴は占有回復訴訟であるとして完全に却下しました。

本法廷意見はsyllabusで判決原文を略記したものであるために、結果的に説明不足になっているのでしょうが、上記一連の訴訟経過は理解に苦しむ点が幾つかあるように思われるので、これについて何かコメント頂戴できればありがとうございます。

 granting full summary judgment 吉本 2010/03/09 04:54:07
まず、この判例は、全体が判決要旨(syllabus)というわけではなく、Per Curiamの前の部分までが判決要旨です。後は、匿名意見として通常と同様に法廷意見が述べられています。

一審がなぜサマリージャッジメントを認めたかというと、ポール・ホワイトの主張する「当社はウィークリーのことをレポマンと考えてバンクスのところに差し向けた」という言い分を認めたからでしょう。

ウィークリーが実際に何をしたか、というよりポール・ホワイトがウィークリーにどのような役割を与えたか、という点を重視したわけですね。

もしウィークリーがバンクスに対して「金を払ってもらえなければ車を返してもらうよ」とでも言えば一応占有回復の意図は示したことになるわけで、その点を考慮したのかもしれません。

ただ、事実としてウィークリーが行ったことは債権回収に他ならないわけで、控訴審はそちらの方を重視したということになります。

また、ポール・ホワイトはバンクスが支払いを遅滞したから自分たちは占有回復の権利を有していたと主張していますが、この場合、是正までの猶予期間が経過していないのでこの主張も認められなかったということですね。
   
 Re:granting full summary judgment 充田 2010/03/09 16:44:45
syllabusは、パート1のユニット-8/9のみというご指摘、ありがとうございました。
それにしては、第一審の判決の根拠が、いかにも説明不足で、飛躍しているように思われたので、ついPer Curiam以下もsyllabusの一部かと誤解してしまいました。
反省するとともに、ご解説の内容はこれから再読させて頂きます。