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  シェルダン裁判 提案者:.
用語: シェルダン裁判法廷意見の要旨
訳語候補:
説明: 皆さんからご批判を受けることを覚悟した上で、この法廷意見を極端にコンパクトに纏めてみました。どんなご批判でも頂戴できれば、ありがとうございます。
(1)著作権には「独自性」は必要だが、「特許」と違って「新奇性」は必要としない。例えば、地図の場合、古いものでもそこに何らかの独自の加工性があれば、著作権保護の対象になる。
(2) 地裁が主張する通り、「表現」ではなく、「テーマ」や「アイデア」に留まるものであれば、「複製」が認められるけれども、ただし、その複製の程度は「公正使用」(フェアユース)で認められる範囲でなければならない。
(3) 被告の映画は、買い取った英国女性作家の著作『レテイ・リントン』を原作として製作されているけれども、その前に被告メトロ・ゴールドウインの映画製作担当者が原告の演劇を実際に観て、原告からシナリオを直接買い取ろうと交渉したが、映倫の反対を受けて実現できなかった経緯がある。
(4) 被告は映画シナリオの設定において、演劇と同じ都市、同じ社会階級の放恣な女性、同じ南米の軟派男性を登場させた。女性は密通関係にケリをつけて、まともな世界に戻りたいと願望するが、男性に脅迫されて、ついに男性を毒殺する。男性の死亡する場面、女性が指紋その他痕跡を消して現場を立ち去る場面、重要な証拠物件を現場に置き忘れてしまう場面、地区検事から尋問を受ける場面、愛人の証言で窮地を脱して釈放される場面。これら一連の類似性は、被告が単に原告演劇の「アイデア」や「テーマ」複製したことに留まるものではなく、正に原告が演劇を通して「表現」しようとした本質的なものの「実質的な複製」であり、「公正使用」(フェアユース)として認められる限界を超えたものと言わざるを得ない。
(5) 従って、映画は演劇の著作権を侵害したものと認定して、地裁を却下する。

 シェルダン裁判法廷意見の要旨の脱落文字の訂正 充田 2003/02/23 10:42:00
昨夜投稿したシェルダン裁判法廷意見の要旨で、下記脱落の文字がありましたので、訂正いたします:(1) 項目(4)で「アイデア」や「テーマ」複製したことに−−−云々とある処、「テーマ」の後に「を」補足させて頂きます。(2)項目(5)の最後が「地裁を却下する」となっておりますが、「地裁判決を却下する」に訂正させて頂きます。