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坂田
:結局、2つの学校で、のべ7年間勉強をして、下訳のお仕事もいただけるようになったわけですが、その後はどうしましたか。
古畑
:学校はそれでおしまいにして、アメリア(旧FMC)の会員になりました。1998年のことです。
坂田
:アメリアを選んだ理由は?
古畑
:ちょうど、アメリアが主催している「新人翻訳家コンテスト」があって、それに応募しようと思ったのですが、「アメリア会員であること」という応募条件があったんです。そのコンテストに応募したくて会員になりました。
坂田
:勉強を積み重ねてきたので、客観的な評価がほしくなったということ?
古畑
:それに、賞を取れば仕事に結びつくというのが魅力的でしたね。
坂田
:その「新人翻訳家コンテスト」の結果は?
古畑
:結局、賞はいただけませんでした。
坂田
:では、「新人翻訳家コンテスト」以外はいかがですか? 「定例トライアル」や「翻訳お料理番」には挑戦なさいましたか?
古畑
:はい。「定例トライアル」には毎月のように応募しました。1年目の成績はあまりよくなかったです。2年目ぐらいからだんだんよくなって、まず初めに、映像のノミネ会員になることができました。出版ノンフィクションのノミネ会員になるには、もう1年くらいかかったかな。実務の方は自分には無理だと思っていたので、あまり応募しませんでした。
坂田
:どうして実務は無理だと思ったのですか?
古畑
:金融、医療、コンピュータ等、私には専門といえる分野がまったくありませんでしたから。実務はそういう専門分野をお持ちの方がなさるものだと思っていました。ところが、会員になって2年目、3年目と「翻訳トライアスロン」に参加してみたところ、苦手だと思っていた実務が意外といい成績だったんです。それで、実務もやってみようかなと思い、定例トライアルのビジネス総合を受けてみたら、割合とすんなり“A”を取ることができて……。
坂田
:そういうことって結構あるみたいですね。
古畑
:ただ、定例トライアルの場合は、課題が短いですからね。でてきたところだけを一生懸命調べれば何とかなる。あとは、一般的な常識があれば。
坂田
:結局、現在は「映像」「ノンフィクション」「ビジネス総合」のノミネ会員ということですが、一歩一歩進んで、着実に翻訳力を上げてきたという感じですね。
古畑
:でも、そうでもないんですよ。波があって、良いときは参加するコンテストみんな一次を通過したり、続けて“A”の評価をいただいたと思ったら、しばらく経つと何をやってもダメになってしまったり。
坂田
:その原因は何でしょう?
古畑
:わからないですね。ただ、ひとつ思うのは、“気合い”が関係しているかもしれないと。「よーし、頑張ってやるぞ!」という気持ちですね。表現で納得行かないところは、もうひとふんばり頑張って調べるぞとか、そういうことが出来たか出来なかったかで、成績に違いが出るんじゃないかと思います。はっきりとはわかりませんが。
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