岡田 :長い会社員生活をリタイア後、第2の人生として翻訳の道を選ばれた山田さん。充実したキャリアを持ちながらも決して飾らず、穏やかなお人柄でますます豊かな人生を歩まれています。山田さん、翻訳の勉強やお仕事、今後はどのように展開していきたいですか?
山田 :実は本音を言うと、いつか文学、文芸翻訳をやりたいんです。とはいえ難しくて、とても手が届かない(笑)。ビジネス関連を進めながら、いつかチャンスがあれば出版のマスターコースもやりたいなと思っています。
岡田 :今は翻訳を始めた当初よりも気持ちが盛り上がっていますか?
山田 :そうですね。選択肢が狭まり、何がしたいかが見えてきました。翻訳の世界に入る前は、自分の価値や家族のバックアップを考え、勉強したい、健康でいたい、ということが中心でしたが、今はそこから何をやるかが具体的に狭まってきたかなという感じです。
岡田 :目指すところが見えてきて、いつか文芸にチャレンジ、ですね。5年5年で考えればチャンスはたくさんありますから。
山田 :3回くらいある(笑)。実力が追いつかず、まだまだですけどね。
岡田 :運動もされるということですが、1日のパターンはどんな感じでしょうか?
山田 :朝起きて、母を起こしてケアをしてから、朝食後「What to do today」を作ります。仕事がある場合はノルマをこなして、トライアルなどもやります。それが終わったら、週に2、3回はスポーツクラブへ行って筋トレや水泳、またはジョギングやウォーキング。そのほかは近所の方と飲みに行ったり息抜きしたり。週に1度、山歩きもしています。でも「仕事の納期は守る!」という感じの毎日です。欲張りかもしれませんが、できる限り続けていきたいと思っています。
岡田 :「最高の人生!」と言わせていただきたい(笑)。
山田 :やりたいことをやっています。今は毎朝、「今日は何をしようかな」とワクワクしますよ。だって制約がありませんから。
岡田 :一方で、制約がないことに不安感を覚える方もいますよね。
山田 :そうでしょうね。すべて自分で決めて、自分を追い込まないといけませんから。私もある意味、自分を追い込んでいる。だから仕事にチャレンジしたり、学校に通ったり、放送大学の講座を受けて、中間試験の勉強をしなければならない。そうやって自分を追い込んでいますけど、自分で選んだことだからやらなければ。
岡田 :第二の人生を歩みだされて、これからのビジョンとして目指すところは?
山田 :これ以上はないですね。今の延長線上でいきたいと思います。延長線上でなにかあるかもしれませんが、流れに棹ささずに行こうと思います。
岡田 :今日は山田さんのお言葉で、心が洗われた気がします。ゴツゴツの急な山道を登り続けた後、彼方までのぞむ山並みを見ながら穏やかに歩みを進める―私もいつかそんな境地に立ってみたいと願います。これからも自由に、しなやかに、まっすぐに歩んでください。ありがとうございました。