【アメリア】Flavor of the Month 100 島 健太郎さん
読み物
Flavor of the Month
<第100回>  全5ページ
より完璧に近い訳を目指し、マイペースで翻訳。「『いつかはロードショー』が目標です」

岡田 :独立して9ヶ月とのことですが、フリーランスとして歩み出した今後の目標を聞かせていただけますか?

:目指すところはやはりロードショーの翻訳の仕事です。やるからには一番大きなところを目指したいですね。「いつかはロードショー」が目標です。

岡田 :島さんのこれまでのキャリアを考えれば、近いうちに実現可能な目標のように思います。島さんにとっての「理想の翻訳」はどのような翻訳ですか?

:僕にとっての理想の翻訳は、ジャンルはなんにせよ、作品の魅力をそのまま伝える翻訳です。カットせざるを得ないセリフなどもあるけれど、できるだけカットせずにありのままを伝えたい。原作の魅力を100%そのまま、おもしろいものをおもしろいまま伝えられるようになるのが究極の形かなと思います。そういう映像翻訳ができるようになるのが理想ですね。

岡田 :なるほど、究極の翻訳、ですね! 島さんはスポーツ、アクション、ゲームなど、ライブ感が持ち味の翻訳者さんですが、今後もそうしたテーマで?

:そうですね。他にもアニメや漫画などにも挑戦したいです。ひとつのテーマやジャンルに固まってしまうと、翻訳の幅も狭まってしまうと思うので……。それはあまりにもったいないので、いろいろなテーマにマイペースで挑戦していきたいと思っています。

岡田 :なるほど。これからまだまだたくさんの挑戦がありますね。

:はい。仕事をしながら自分も成長していけるのが翻訳の魅力のひとつかなと思います。目の前の仕事に集中しながらも、周囲のさまざまなテーマに目を向けながら進んでいきたいです。

岡田 :島さんはとてもバランスの取れたお仕事をされているように思います。効率もよさそうで、きっと集中力もすごいのでは?

:うーん、たしかに仕事をしているときはかなり集中するほうだと思います。短時間で勝負できるタイプ。でも今は「より良い作品に仕上げたい」という気持ちがあるので、余裕のあるペースで仕事を進めようと思っています。集中や熱中も大事だけど、いいものを作りたいというのが基本的な考えなので、一歩はなれて客観的に書き直す余裕が大切だと思っています。

岡田 :それはフリーランスになってから自覚するように?

:そうですね。一つひとつの作品に自由に時間をさくことができるようになってから自覚するようになりました。そこがフリーになって変わった部分だと思います。

岡田 :なるほど、フリーになったことで、より充実した翻訳生活を送るようになったんですね。これからも持ち前の集中力で、たくさんの作品を送り出されることと思います。島さん、今日はありがとうございました! 今後ますますのご活躍を期待しています。

■映像とゲーム、両方の世界で活躍されている島さん。クールで穏やかな物腰ながらも、翻訳への情熱は熱くたぎっていました。社内翻訳者としての安定とひきかえに得たものは、納得いくまで燃え尽きる仕事の仕方、というお話がとても印象的でした。今後もライブ感たっぷりの生き生きとした作品が楽しみです!

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