ジュエリーの実務翻訳と映像翻訳でご活躍の秋山真樹子さん Flavor
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<第112回>  全5ページ
インテリアと映像の制作会社で実務翻訳スキルを磨く

岡田 :映像関連の会社でトランスレーション・グループに属したということですが、そちらでのお仕事はどのようなものを?

秋山 :日々のメールから技術仕様書、脚本、絵コンテ、契約書や外国人クリエーターの職務履歴書など、ありとあらゆる文書の和訳、英訳に携わり、翻訳だけでなく打ち合わせ等の通訳も日常的に行っていました。同じグループの皆さんがとても優秀な方ばかりで、それまで自分が語学に対して持っていた自信が全部打ち砕かれましたね(笑)。そのぶん、語学力に加え、特に専門性の高い部門の知識を磨きました。昼休みや帰宅後も勉強しましたし、クリエーター向けの社内レクチャーを聴講したり、クリエーターの方に質問したり……。そうやって「私がやります!」と言える場を増やしていきました。

岡田 :通訳のご経験も豊富そうですね。通訳学校に通われたことも?

秋山 :いいえ、独学で練習をしたりしましたが、やはり通訳は学校に通うなど専門の訓練を受けた方がいいというのが結論です。実務で日常的にこなすのも訓練ですし、それで鍛えられて上達したという方もいらっしゃいますが、私の場合は、場数を踏むことでかえって限界が見えたというか。

岡田 :翻訳のほうがご自身に向いていると思われたんですね。

秋山 :今でもすごく自信があるかというと疑問ですが、翻訳は2年前にフリーランスとして独立してからも継続的にお仕事をいただけています。主に勤務していた会社やそのつながりのお仕事が多いですが、アメリアを通じて新しく取引が始まった会社もあります。

岡田 :ジュエリー関連のお仕事は?

秋山 :独立後はジュエリーの分野での翻訳や執筆も多く手がけるようになりました。「ニューズレター」という名目で、オンライン上で海外のアートジュエリー記事の和訳をボランティアとして発信しているんですが、このサイトや記事の持ち込みがきっかけで、海外の編集者とも知り合えて、雑誌やウェブサイトに英文記事を寄稿するようにもなりました。

岡田 :会社勤めで磨いた翻訳力がついにジュエリーの道で花開いたんですね。

秋山 :そうですね。海外に日本のジュエリー事情を伝える窓口になることも増え、世界が広がりました。日本のジュエリー界には、私よりも知識も人脈も豊富な方がたくさんいらっしゃるので、私が今の立ち場にいるのは恐縮ですが、海外との英語の窓口が限られているので、お役に立てればいいなと思っています。

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