日英翻訳でご活躍のフリーランス翻訳家、松井修さん Flavor
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<第114回>  全5ページ
翻訳者は「翻訳職人」。職人技をキープして、今後も日英翻訳を続けたい。

岡田 :松井さん、今後はどういったところを目指していきたいと思っていますか?

松井 :今後も淡々と日英の仕事をしていきたいと思っています。翻訳者っていうのは職人ですから、やはり技を磨くというのは必要ですね。

岡田 :なるほど、職人ですか!

松井 :完全に職人ですよ、翻訳者は。翻訳職人さん(笑)。でもね、美術や工芸品などの職人と違って、技術翻訳はものによってはボタンひとつの訳の間違いで大事故につながることもある。翻訳はそれなりにリスクもはらんでいて、社会における責任も伴っているんです。そういう意味でやはり質のいい翻訳が求められ、そのためにはこちらも職人技をキープして、能力を高めることが大切なのではないかなと思います。

岡田 :社会における責任。翻訳者が考えるべきテーマの一つですね。松井さんはご自分でも職人気質だと思いますか?

松井 :もともと職人気質なんだと思いますよ。意地になることも多いですし。サラリーマン気質ではなかったのかも。まぁここまで来たから、一生職人で通します。職人に定年はないしね(笑)。

岡田 :定年どころか、ますますご活躍になることと思います! 最後に読者の皆さんにメッセージをいただけますか?

松井 :「捨てる神あれば、拾う神あり」でしょうか。フリーランス翻訳者の場合、担当のコーディネーターが変わったり、相性が合わなかったり、果ては力が発揮できなかったりと、いろいろな試練にぶつかることもあります。でもある程度の実力があれば、いつか必ずどこかで芽を出せるはず。めげずに地道にコツコツと続けて、自分に合う場所、自分を高く評価してくれる場所を見つけられればいいですね。あとは、リスク管理という意味でも、仕事は、1〜2社に大きく依存するのはやめたほうがいい。万一何かあると途端に生活できなくなってしまいますから。

岡田 :松井さん、今日はお忙しい中どうもありがとうございました! 興味深いお話をたくさん聞けて、とても刺激になりました。これからも翻訳職人として、ますますご活躍されることをお祈りしています!

■ご自分では「意地張りな職人気質」とおっしゃっていましたが、とてもあたたかでユーモラスなお人柄の松井さん。口調も穏やかで和やかながら、プロ意識の高いお話の内容にとても刺激を受けました。 今後も職人としてたくさんの「いい仕事」をされていくことと思います!

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