在宅翻訳と観光情報発信を両立する阿部美雪さん Flavor
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Flavor of the Month
<第119回>  全5ページ
英語も海外も社会人になってから。カナダ、ニュージーランド、アメリカで働きながら、観光と英語の知識を身につける

岡田 :海外でツアーガイドやホテル勤務をされていたという阿部さんですが、海外での生活やお仕事など当時のお話しを聞かせていただけますか?

阿部 :海外はカナダに1年、ニュージーランドに3年、アメリカに3年暮らしました。カナダではワーキングホリデーで日本食レストラン、ニュージーランドでは前半はレストラン、後半はビザサポートを受けてツアーガイドの仕事、アメリカはニューヨーク近郊でホテル勤務をしていました。

アメリカのホテル勤務時代

岡田 :わぁ、3カ国でお仕事を経験されているんですね。英語はその頃身につけられたんですか?

阿部 :はい。実は私、ちゃんと英語を勉強し始めたのは社会人になってからなんです。初めての海外旅行は、会社を辞めて行ったカナダへのワーホリでした。大学卒業後はプログラマーを2年間していまして、英語は全くといっていいほど喋れませんでした。

岡田 :初めての海外でいきなりワーホリというのも驚きですが、プログラマーのお仕事もされていたとは、まさにマルチですね! 大学の専攻がコンピューター系で?

阿部 :いえ、社会学です。就職した会社が文系の人を雇ってイチから仕込む、という方針だったんです。上司や同期、後輩とも仲が良く、意外とプログラミングも自分に向いていたようで、楽しく働いていました。でもその頃ふっと「この時代に海外に行ったこともなくて、英語も喋れないのはどうなんだろう」と思い始めて……。それでとりあえず海外旅行へ行こうと思いました。調べ始めてカナダがいいかなと思ったけど、結構旅費が高くて。どうせなら、まだ若いし、いっそ仕事を辞めて、1年ワーホリに行っちゃおうと決心したんです。渡航して少しコミュニケーションができるようになってくると、英語って面白いなと思い始めました。ちょっとした言い回しでニュアンスが大きく変わるんだなとか、ちょっとアクセントが違うと通じないんだなといったことが肌でわかったので。

岡田 :そこから英語の道が開けていったんですね。その後は?

阿部 :帰国後は派遣で事務仕事をしていました。本当は英語に関わる仕事をしたかったんですが、まだそんなレベルでもなくて……。何か消化しきれないものを感じて、今度はニュージーランドのワーホリに行きました。ツアーガイドの仕事をしてみたかったんです。ワーホリの間はガイドの仕事が見つからず、レストランで働いていましたが、帰国間際になってツアーガイドとして雇ってくれる会社が見つかりました。その後2年、全部で3年ほどニュージーランドで働きました。英語はこの間に集中して勉強しました。

岡田 :では翻訳の仕事を意識し始めたのもその頃ですか?

阿部 :やりたいなと思ったのは帰国後です。もともと子どもの頃から翻訳小説を読むのが好きで、仕事として漠然と興味はありましたが、ニュージーランドから帰国するまでは翻訳を仕事にするなんて考えてもいなかった。英語も海外旅行も社会人になってからという遅いスタートでしたから(笑)。

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