【アメリア】Flavor of the Month 18 高崎 麻世さん
読み物
Flavor of the Month
<第18回>  全4ページ


気軽に受けられて、夢への第一歩に通じている 「このチャンスを絶対に手に入れる!」と誓いました


坂田:それでは、冒頭でもご紹介したアメリアWebサイトの「コンテスト&テスト」のコーナーにあるACクリエイト提供の『字幕チェッカー適性テスト』についてお尋ねしたいと思います。これは全30問、制限時間10分、言語能力や映画に関する設問に選択式で答えていき、25点以上でクリア。5回のクリアで会場トライアルに進むことができ、そこで優秀な成績を修めるとACクリエイトの翻訳者候補、チェッカー候補として登録されるという映像翻訳者の登竜門ともいえるテストです。高崎さんは、どうしてこのテストを受けようと思われたのですか?

高崎:やはり“ACクリエイト”というところですね。映像の会社ですから、もしかしたらチャンスがあるかもしれませんので。映像翻訳がやりたくて3年間勉強してきましたから、ここから道が開けるといいなと思い、テストにチャレンジしてみました。

坂田:最初からすぐに合格点が採れましたか?

高崎:最初は確か18点でした。タイムオーバーになってしまって……。次はあまり考えすぎないで、とにかく時間内にクリアすることを心掛けようと思いました。

坂田:映画に関する詳しい知識を必要とする問題もありますよね。

高崎:私が一番苦手とする問題です。映像の勉強をしていましたが、人並みに映画が好きな程度なので、アカデミー賞とか、監督名とか、そういうのが一番苦手なんです。

坂田:18点ということは、合格ラインの25点まであと7点ですね。何か特別に勉強をしましたか?

高崎:途中5問ほど、単位の換算問題があるんです。フィートをメートルに直すとか。あれは自分でひと通りおさらいをしました。選択肢から答えを選ぶので、実際に細かい計算をする必要はありません。だいたいのところがわかればいいんです。

坂田:何度目ぐらいで合格しましたか?

高崎:多分、4回目か5回目だったと思います。とにかく「これに合格して、会場トライアルの挑戦権をとるぞ!」と意気込んでいましたので、続けさまにチャレンジして、一度合格ラインに達した後は、比較的すぐに5回の合格を勝ち取りました。

坂田:このテストは高崎さんにとって、それだけ魅力的だったということですね。

高崎:そうです。自宅に居ながらにして受けられるし、受験費用が掛かるわけでもない。悪い点は無視すればよくて、ただ25点を5回とりさえすればいいんです。いいことずくめですよね(笑)。気楽にチャレンジできました。

坂田:その後、会場トライアルに進まれたわけですね。

高崎:はい。テストの合格者が何名か揃ってからということだったので気長に待っていたのですが、2、3ヶ月後に連絡をいただいて、2002年の11月に会場トライアルを受けました。

坂田:会場トライアルの内容は?

高崎:内容は事前に通知を受けていたのですが、小論文と吹替翻訳のテストでした。小論文は「映画館に動員数を増やすにはどうすればよいか、意見を述べよ」というもので、テーマ自体は難しくはないのですが、私自身、映画はレンタルビデオで観ることがほとんどでしたので、意見を述べるなんておこがましいという思いでした。

坂田:翻訳テストの内容は?

高崎:ACクリエイトさんが手掛けている『ディスカバリー・チャンネル』から、スクリプトを吹替用に翻訳するというものでした。画像がなくスクリプトだけだったので、尺などは考えずに、読みやすい日本語に訳してください、ということでした。

坂田:内容は難しかったですか?

高崎:内容よりもまず、鉛筆&消しゴムと格闘しました。当日はノートパソコン持ち込み可だったのですが、私はデスクトップしか持っていなかったんです。受験者は確か5〜6名でしたが、私ともうひとりを除いて、みなさんパソコンを持ってきていましたね。日頃、後から挿入したり削除したり、パソコンでの翻訳作業に慣れてしまっていたので、間違えたら消しゴムで消して書き直すという作業がちょっと大変でした。辞書も、リーダースを持っていったのですが、普段だとパソコンに入っている他の辞書をひいたり、ネットで検索したりしますから、もうちょっと辞書をひきたいな、調べたいな、という思いはありました。

坂田:で、その結果は?

高崎:10日後ぐらいに、アメリア事務局からメールで「今回は残念ながら見送り」という連絡が入りました。だから今回も「また、だめだったんだ」と思っていたんです。ところが、今年に入って1月に突然ACクリエイトさんから電話で連絡をいただいて。

坂田:どのような内容だったのですか?

高崎:ACクリエイトさんのほうで、評価を再考してくださったようで、「字幕のチェッカーとしてやっていただきたいのですが」というお話でした。

坂田:高崎さんは、敗者復活運が強いようですね! 諦めていたのに突然仕事の依頼の電話が入って、さぞかし驚いたことでしょう。

高崎:はい、それはもう! うちは中学生と高校生の子どもがいますので、電話というと塾や家庭教師、教材の勧誘ばかりだったんです。その勧誘の電話というのが最近は手が込んでいて、相手に電話をすぐ切られないように、最初は個人名を言って、さも知り合いのように話し始めるんです。だから、最初はそういうセールスの電話かと疑ったくらいです(笑)。

坂田:何のセールスだろうと警戒したわけですね。

高崎:そうなんです。ところが「ACクリエイト」と言っているし、トライアルや面接という話ではなく「仕事をお願いします」という内容だったので、「えっ???」という感じでした。その電話で打ち合わせの日時を決めて、それからはトントン拍子に事は進みました。

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