【アメリア】Flavor of the Month 28 李 芳さん
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Flavor of the Month
<第28回>  全6ページ


翻訳で大切なのは“納期”と“質”

坂田:日中翻訳と中日翻訳とでは、どちらが多いのですか?

:90%ぐらいは日本語から中国語ですね。字幕や資料の翻訳では中国語から日本語もありますが、残りは母国語に翻訳するというのがメインです。

坂田:SARSで一時減っていたということですが、最近の需要はいかがですか?

:SARSの後に感じたのは、マニュアルの翻訳と会社紹介の翻訳が増えたということです。つまり、マニュアルは中国で物を造って販売したいから、会社の紹介というのは中国に進出したいから。SARSの後、日本企業がよく中国へ進出しているのだと思います。

坂田:では、中国語関連の翻訳の需要は高いということですね。

:最近は伸びていますね。でも、この先どうなるかはわかりません。というのも、コストの問題から、中国現地で中国人に頼むことが増えてきているからです。そのほうが人件費が安いので。

坂田:ということは、日本で翻訳をする李さんのような方にとっては仕事が減る可能性があるということ?

:それはどうでしょう。中国現地で頼んだ場合、翻訳の質を保証できるかどうかが問題じゃないかと思います。最初はコストが低いから依頼するかもしれませんが、最終的には、また戻ってくる可能性もありますよね。長い目で見れば、最初からきちんとお金をかけてやったほうが効率的だと思いますね。

坂田:では、それはあまり脅威ではなくて、きちんとした質の翻訳をあげていれば、仕事も続くとお考えですね。

:そうですね。翻訳の質を上げること、それが基本だと思います。だから、学ばなければならないものが多いのですが(笑)。

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