【アメリア】Flavor of the Month 37 小瀬村 文子さん
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Flavor of the Month
<第37回>  全5ページ


私は翻訳というすごく大きなことを始めてしまった!

坂田:フリーランスコースを終えて、その後はどうしましたか?

小瀬村:はじめる前に考えていたことは、とりあえず日本で翻訳の勉強をして、その3カ月の間にロンドンのカレッジを見つけて、またロンドンに戻ろうと思っていたんです。でも、フリーランスコースを終えて、翻訳の勉強は"とりあえず"なんかじゃダメだと強く思いました。"とりあえず"じゃなくて、"本当に"勉強したいと。


坂田:では、ロンドン行きはやめにして、日本でもっと翻訳を勉強しようと。

小瀬村:はい。私は翻訳というすごく大きなことを始めてしまった、ということに勉強をしている最中に気がついて、そのとき、翻訳は日本語の問題だということにも気がついたので、日本語を勉強するには、やはり日本にいたほうがいいとも思いました。

坂田:それで、次に選んだ学習法は何でしたか?

小瀬村:フリーランスコースを12月に終えて、新しい授業は4月からしかなかったので、まずは翻訳学校で知り合った仲間と勉強会をはじめました。それと、3カ月の間、何も勉強できなくなるのが不安だったので、通信講座を2つ受講しました。「文芸総合」と「ノンフィクション」です。

坂田:そして、4月からまた通学コースを受講なさったのですね。

小瀬村:はい。「児童文学」と「ノンフィクション」の講座を取りました。

坂田:なぜ、この2つを選んだのですか?

小瀬村:まず児童文学は、昔から精神分析医の河合隼雄氏が書いた児童文学に関する本が好きで読んでいて興味があったからです。ノンフィクションのほうは、このジャンルの本も昔から好きでよく読んでいたのですが、なかでも歴史物や画家の伝記など物語性のあるものが好きで、講師の先生の訳された本も私の好きな歴史などの分野が多かったので、勉強したいと思いました。それと、映像翻訳の授業を取っていたときに、字幕翻訳はうまくいかなくて、自分でもダメだなと思っていたのですが、次に題材がドキュメンタリーになったときに、先生から「小瀬村さんはドキュメンタリーのほうが向いているわね」と言われたんです。先生は何気なくおっしゃったのでしょうが、自分でもノンフィクションもののほうが面白いなと思っていたので、文芸でもノンフィクションをやってみたいと思いました。

坂田:フリーランスコースのときは、落ち込んだり、また気を取り直したりと、気持ちの浮き沈みが激しかったようですが、次の6カ月間はどうでしたか?

小瀬村:やっぱり同じですね。授業を受けるたびに落ち込むけれど、でも楽しいと思うし、やりたいと思うし……、この繰り返しでした。
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