【アメリア】Flavor of the Month 78 舟津 由美子さん
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Flavor of the Month
<第78回>  全5ページ


チャンスを引き寄せ見逃さない! ひとつひとつの経験を結実させるパワー。

岡田 :舟津さんは英語力の基礎はどのように学ばれたんですか?

舟津 :学校の英語です。小さいころから英語がとても好きでした。小学校5年生の頃、家の近所の英語塾に通いはじめ、それがとてもおもしろく感じたんです。早くはじめたからか中学でも英語の成績が良く、それが自信につながってさらに勉強しようと思いました。塾の先生は当時としては珍しく文法をみっちり教えてくださる方で、中学の頃にはすでに高校で学ぶような文法を教えてくれました。今も私は構文を解析してしまうので、英文を読むスピードは早いとは言えませんが、英訳するときには役に立っています。

岡田 :それは素晴らしい先生に出会いましたね。大学でのご専攻は?

舟津 :米文学を専攻しました。勉強はそれなりにしましたが、当時はイケイケのバブルの時代で、無意味なほど希望に満ちていましたね(笑)。就職活動も男子は十本の指にあまるほど内定をもらっていましたから。

岡田 :私の兄がその頃の就職でしたが、電話帳のような分厚い就職情報誌が箱で送られてきていましたよ。

舟津 :そう、企業が「来てください」と頼む状態。内定が決まったら、他の会社へ就職されないように「接待」ですからね。危機感はまるでなかった。

岡田 :そんな中でもポジティブに英語の勉強をしていなければ、翻訳はなかなか難しいのでは?

舟津 :当時ためになったことと言えば、大学の時に学習塾で英語を教えていたことです。人に教えるためには、自分の理解だけでなく、相手にわかりやすく伝える努力が必要ですから。その経験がテクニカルライティングをする際にとても役に立ちました。「人にわかりやすく伝える」、その視点で文章を書くために、とても役立つ経験でした。

岡田 :舟津さんは無駄のないルートを通って、きれいにキャリアを積んでいますね。

舟津 :「最終的にここに行きたい」と考えた時に何をすればいいか、というアプローチだったと思います。必然的に進んだ道だったんだと思いますね。

岡田 :翻訳者になりたいというご希望は学生時代から?

舟津 :はい。大学の頃から翻訳など英語の仕事をしていきたいという希望はありました。でも当時は翻訳が文芸と映像と実務に分かれていることも知らなかった。ただ英語の本を読み、英語の仕事ができたらいいなと思い、そこにアプローチするためにどうすればいいのかと考えていました。周囲にいつも「こうなりたい」「ああしたい」とアピールしたりアプローチしたりしているうちに、「こういう選択肢があるよ」と、先輩方が手を差し伸べてくれることが多かったんだと思います。

岡田 :舟津さんはひとつひとつの経験が無駄なく実になっているように感じます。チャンスを引き寄せ、見逃しませんね。

舟津 :それは後になって思いましたね。別にねらっていたわけではないんですが、その時その時に最善な選択をしていった結果、今、自分の望むところにいるんだなと思います。

岡田 :日頃の人間関係と努力の賜物ですね。

舟津 :今考えると「エラそーに生意気だったろうな」なんて思いますけど(笑)。勢いとやる気には満ちていましたね。

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