【アメリア】Flavor of the Month 81 大友 香奈子さん
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Flavor of the Month
<第81回>  全5ページ


31歳で大学に再入学! 人生の逆境を好転させる機会に

岡田 :大友さんは30代になって大学に行き直されたということで、大きな決断があったことと思います。それまでのいきさつを教えていただけますか?

大友 :もともと私は客室乗務員になるのが夢で、高校卒業後、近道だと思い短大に通いました。でも就職試験で落ちてしまい、地元の北海道の保険会社に入社したんです。でもその頃はまだバブル期で転職が容易でしたから、2年間で転職して上京。パソコン関係の仕事や特許事務所で英文事務の仕事などもしました。英語が好きで、英語を使った仕事がしたかったので、上京後、翻訳の道を考えて翻訳学校に通った時期もありました。挫折の日々でしたけど。

岡田 :そうですか。「時期もあった」とおっしゃると?

大友 :上京後、2年ほど翻訳学校に通ったんですが、仕事などいろいろ忙しかったこともあり、挫折というか、あきらめてしまった時期があったんです。でも28歳のころ、どうしても翻訳の道をあきらめきれずに、もう一度翻訳学校へ通いはじめて勉強し直しました。そうしたら、自分に足りない基礎がたくさんあることに気づいて、大学に入り直して学び直そうと決心したんです。

岡田 :一大決心ですね。4年間ですか?

大友 :そうです。夜の大学で4年間。短大のときの単位を使えば2年間でもよかったんですが、はじめからやり直したくて4年間通いました。昼間は出版社でアルバイトをしていました。

岡田 :専攻は英文科などですか?

大友 :いえ、「表現芸術」というコースでした。だから何かを書きたい、表現したいという人が多かったですね。

岡田 :お仕事と勉強、なかなか厳しい毎日だったことと思います。逆境に陥ったことも?

大友 :逆境……たしかに逆境でしたね、当時は(笑)。入学したのが31歳でしたから、周囲はもうみんな結婚していて、そういう意味でも決断でした。でも大学入学を決めたときは「周囲は気にせず、私は勉強する! がんばる!」とふっきりました。後から見れば、そこで人生が好転したように思います。

岡田 :その「勉強する! がんばる!」というのはどこからきたパワーだったと思われますか?

大友 :はじめ、上京後の数年、翻訳学校に通った頃の挫折がバネになったように思います。あの頃は2年ほどであきらめてしまって……。28歳の頃にまた翻訳学校に通って再チャレンジして、その時、がんばったら少し光が見えてきた。がんばってあきらめなければ、なんとかやっていけそう、という光が見えてきたんです。でも同時に足りないものがたくさんあるのもわかってきて……。「大学で勉強しなおして、あきらめずにがんばれば道が開ける!」という気持ちが強かったからやれたんでしょうね。

岡田 :なるほど。その時のがんばりが実って、結果的に道が開きましたね。

大友 :結局、出版社で夫に出会って、大学3年の時に結婚しました。私の場合は大学にいったことで道が開けたんですね。夫も見つけて(笑)。

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