【アメリア】Flavor of the Month 86 小々馬 信介さん
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Flavor of the Month
<第86回>  全5ページ


インドネシア語/マレー語の翻訳ならこの人!
と言われる翻訳家になるのが夢

濱野 :最近はお仕事がお忙しいようですが、今後の目標は何かありますか?

小々馬 :今はインドネシア語のニーズがすごく増えていて、かなり仕事はいただけているのですが、これからどのようにニーズが変化するかはわからないので、対応できる分野を広げていきたいですね。最近では科学技術の知識が必要な案件が多く、今はその分野を中心に勉強中です。

濱野 :お仕事が順調でも、勉強中とは……私も見習いたいです。ご自身の原点であるマレー語の翻訳についてはどうですか?

小々馬 :マレー語は需要がきわめて少ないマイナー言語ではあるのですが、それだけ翻訳者の数も限られています。特に、日本人の翻訳者は非常に少ない状況です。だからこそ、私が仕事をいただけているという部分があると思うんです。初めてマレーシアに旅行に行ったときからマレー語はすごく好きで、長年住んでいたこともあり、極めていきたいという情熱があるので、「マレー語の翻訳ならこの人」という存在になりたいというのが長期的な目標です。ただ、マレー語だと分野も案件の量もかなり限られているので、本当にニッチ産業みたいな感じですけど(笑)。

濱野 :だからこそ、大きなチャンスがある可能性はありますよね? 今、出版業界ではスウェーデンを中心とした北欧言語のミステリーが大ブームですが、スウェーデン語の翻訳者がこれほど必要になるとは、数年前には誰も予想していなかったことですよね。

小々馬 :そうですね、マイナー言語だからこそ翻訳者も少ないし、それは大きなチャンスでもありますよね。きちんとした能力があれば、マイナー言語でも仕事やチャンスは確実にあると思います。それに、もっとマイナー言語をやっている人はいっぱいいますよね。勝手なイメージですが、ゲール語とか、フィンランド語とか。

濱野 :アイスランド語なんかもそうかもしれませんね。最後に、東南アジア言語やマイナー言語で翻訳者を目指してがんばろうと思っている方がいたら、どのようなアドバイスをされますか?

小々馬 :そうですね……英語の翻訳であれば、ひとつの専門分野を極めることが重要だと思うのですが、マイナー言語だとジャンルに関係なくいろいろな依頼がひとりの訳者に来ますので、まずは広く浅い知識が求められます。とはいえ、用語レベルでまちがってしまうと元も子もないので、浅いとは言っても基本的な単語や知識はしっかり把握することは大切です。あとは、自分の能力よりも少しだけ高いレベルの仕事を受けることによって、どんどんと能力が向上すると思います。勉強も大切ですが、実践で学ぶことも多いので、積極的に挑戦したらよいと思います。

濱野 :ありがとうございます。豊富な海外経験をお持ちで、英語でもインドネシア語/マレー語でも活躍されてきた小々馬さんだからこそのお言葉ですね。今後のさらなるご活躍と、インドネシア語とマレー語の需要の拡大を祈っております!

■優しくて柔和な印象の小々馬さんですが、実は横浜F・マリノスの熱狂的サポーターだそうです。シーズンチケットでホームの試合はすべて観戦するとのこと。音楽にサッカー、お仕事以外に趣味をしっかり楽しんでいて、翻訳者として充実した日々を送っている様子がお話からも伝わってきました。今後のさらなるご活躍を祈っております!

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