【アメリア】Flavor of the Month 94 大田黒 奉之さん
読み物
Flavor of the Month
<第94回>  全5ページ


翻訳者に必要なのは素直さと打たれ強さ。「チャンスを信じてがんばり続けてください」

岡田 :往年のロックから最先端ミュージックシーンまで、音楽世界に造詣が深く、豊かな知識を翻訳の仕事にいかしている大田黒さん。今後はどんなことを目指していますか?

大田黒 :今後もどんどん音楽系の作品を訳していきたいと思いますが、その他のジャンルにも挑戦していきたいと思っています。女性作家の文体もおもしろいですね。幅広くミュージシャン以外の伝記ものなどを翻訳していければと思っています。そしていつか、自分が気に入った本をじっくりと訳して出版できればいいですね。

岡田 :なるほど。まだまだ挑戦は続きますね。それでは最後に大田黒さんから、翻訳学習中のみなさんへエールのお言葉をお願いします。

大田黒 :そうですね、やはり先生方や担当の方のご指導の言葉を素直に吸収していくことの大切さを知ってほしいと思います。アドバイスにきちんと耳をかたむけ、素直に自分の翻訳にいかしていれば、成長が止まることはありません。我を通そうとすることで、結局自分の成長を頭打ちしていることがしばしばあるものです。もうひとつお伝えしたいことは「打たれ強くあれ」ということ。私も何度もトライアルに落ちながらも、なんとかチャンスをつかむことができました。誰にでもチャンスはきっとくるはずです。チャンスを信じてがんばり続けてください。

岡田 :力強いメッセージをありがとうございます。ところで、大田黒さんはご夫婦でアメリア会員とお聞きしました。奥さまも翻訳のお仕事を?

大田黒 :妻は字幕翻訳の学習を続けながらトライアルに挑戦しています。

岡田 :それではいつかお二人で翻訳のお仕事をされる日も近いかもしれませんね。楽しみです。大田黒さん、今日はお忙しいところありがとうございました。翻訳や音楽の話だけでなく、講師としてのご経験があるからこそ分かる素直な学びの姿勢の大切さに気づかされました。くじけることなく、常に謙虚に学んでいきたいと思います。今後ますますのご活躍を楽しみにしています。

 

■もの静かでありながら、スタイリッシュで洗練された音楽人の大田黒さん。自分の好きな音楽だけを聞くのではなく、最先端の音楽から時代の空気感を察知する、というお話がとても印象的でした。新しい流れを素直に感じ取り、過去にしばられない前向きな姿勢は、大田黒さん自身の学びの姿勢もあらわしているようです。私も今日は最先端ミュージックを聞きながら、自分の感覚を意識してみたくなりました。
奥さまも翻訳の道を歩まれているとのこと、今後ご夫婦での活躍も楽しみです。

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