【アメリア】対談の部屋5-1リーダー特別対談 前編
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<第5回>   全2ページ

第5回 リーダー特別対談〜翻訳プロジェクトの主役は皆さんです!〜
判例リーダー・吉本秀人氏 vs. 星占いリーダー・ウッキーさん

「翻訳は1人で行うもの」という通説を大きくくつがえしたアメリアの『翻訳プロジェクト』。今回、星占い翻訳プロジェクトのリーダー、ウッキーさん(ヴァンミーター有貴さん・カナダ在住)がご家族でアメリアに来社。判例翻訳プロジェクトのリーダー吉本氏と翻訳プロジェクトについてあれこれ語り合っていただきました。

1.リーダー特別対談 前編

●「リーダーであるという事だけで緊張しちゃうんです」(ウッキー)

ウッキー:最初、プロジェクト・リーダーのお話をいただいた時は「プロジェクト全体を統括されている吉本先生のお手伝いをすればいいのね〜」と思ったんです。でも、いざ蓋を開けてみたら、先生は別のプロジェクトの担当だということが判明。おまけに参加メンバーの方々について何も情報がなかったので「どんな方で、翻訳レベルはどれくらいなのか」がわからなくてドキドキしました。

吉本:ハハハ、大変だったようですね。でもいい感じで進行しているじゃないですか。星占いのリーダーはやっぱりウッキーさんですよ。僕にはあの温かい雰囲気は作れません。こちらのプロジェクトは逆に参加している人たちの温かい雰囲気に助けてもらってます。

ウッキー:それは、吉本先生に権威があるからですよ。私は自分がリーダーであるという事だけで緊張しちゃうんです。せめてバックアップ要員と名称変更してくれないかな(笑)。

吉本:しっかりまとめられているじゃないですか、大丈夫ですよ。皆さんとのやりとりを拝見しましたけど、ポイントを付いていながらも、きちんと逃げ道を用意してあげている。相手をイヤな気分にさせていない。

ウッキー:自分に自信がないからなんですよ〜。相手の方の顔が見えないですからね。もしかしたら「一生懸命訳したのにこんなこと言われた。浅はかなウッキーめ!」なんて思われたりしているかも。ドキドキ…。それに、翻訳プロジェクトの主役は担当翻訳者の方々だから「こういう訳にしたい」というのであればその考えをぞんざいに扱うことなんて、ウッキーにはできません。

吉本:だから、温かい雰囲気なんですね。みんな、ウッキーさんの部屋(星占いプロジェクト)に集まって、遊んで(翻訳したり、意見を交換して)帰るんです。でも判例翻訳プロジェクトだっていい雰囲気ですよ(笑)。遊びに来てください。判例と星占いでは役割がちょっと異なっていて、ウッキーさん的な役割を「モデレーター」と呼んでいるんです。リーダーの僕はそのやりとりが終わった後に登場して「ああだこうだ」と発言するんです。

ウッキー:確かに、吉本先生の役割は私とはちょっと違いますよね。やっぱり先生が検討中に登場して発言しちゃうとそれが答えとなってしまう可能性大ですもんね。

●「ジョセフも星占い翻訳のメンバーなんです(笑)」(ウッキー)

ウッキー:占い師バラケルさんの書く英語がとてもブロークンで結構大変なんです〜(苦笑)。

吉本:彼の英文はノリで書いてしまっている雰囲気がありますよね。ガーッと流れで読むと意味はわかる。だけど、じっくりと読んで検討していくとなると文法的には間違っている部分もあるから「アレ?」となってしまう。大変ですよね〜。

星占い翻訳の影のキャプテン、ジョセフさん。

ウッキー:スペルミスもたくさんあるんですよ。夫のジョセフにも見せたんですが「とてもカジュアルだね」って。ねっ(と隣に座っているご主人を見る)。実は、ジョセフには結構手伝ってもらっているんです。影のキャプテン。英文解釈アドバイザー!

吉本:バックにネイティブ・スピーカーがついているとは! これは大きな強みですよ。ご主人はバラケルさんの英文にどんな印象をお持ちなのでしょう。

ウッキー:英語圏の人にとってはすごく自然に理解できるみたいです。でも、書き言葉としてはカジュアルすぎて問題があるそうです。そういった判断力を身に付けていれば、バラケルさんの英文に対する不満はだいぶ解消されます(苦笑)。

吉本:要は、ネイティブスピーカーの思考の流れをきちんと追わなければいけない、という事ですよね。

ウッキー:そうですね。ただ、句読点の打ち方とか細かいところまで心をこめて翻訳してくださる方は、文法的なところまできちんと理解した上で翻訳したいという気持ちが仮訳文にも現れているんです。

吉本:やはり、日本人は流れより文法にこだわる傾向がありますからねー。


●「知識がないから、悩んでしまう!」(ウッキー)

吉本:占いならではの苦労とかありますか。

ウッキー:そうですね〜、個人的にはビジネス英語が苦手なので、その関連の翻訳が出てくると憂鬱です。この間もcontractとagreementの違いがわからなくて苦労しました。メンバーのmakoさんが「バラケルさんはagreementを安易に使い過ぎる! 翻訳者が苦労するよね」って同情してくれて…。

吉本:contractとagreementはほとんど同じで、重ね言葉なんですよ。cost&expenseと同じ。元々はcontractが最終的な契約でagreementはその前段階の合意なんですが、実際は両方とも契約の意味で使われてます。それに、ジョセフさんがおっしゃるようにバラケルさんの英語に「カジュアル」な面があるのも事実なので、最後はご当人に真意を聞く必要があるかもしれませんね。

ウッキー:ビジネス英語の知識があれば、悩まないで済むんでしょうね。でも私は知識がないから、かえって考え込んじゃう。

吉本:でも星占いって、どんな運勢なのかがわかればいいんですよ。

ウッキー:その運勢なんですけど、5月のおうし座は内容が矛盾していたんです! 冒頭では「特別ラッキーな月」と書いてあるのに、読み進めると「IT関連の決定は先送りにした方がいい、ビジネスプロジェクトは期待外れ」なんて書いてある。じゃあ何がいいのよ! ロマンスか〜? みたいな(笑)。

吉本:ハハハ、バラケルさんの言い分としては、「星のお告げをそのまま伝えているだけ」ということになるんでしょうね。


(後編につづく)

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