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  BBSわいせつ画像・ビデオ裁判 提案者:ひろゆき
用語: theory-of-the-case instruction
訳語候補: 本件裁判に適した説示
説明: 前後関係から手探りで解釈しました。但し原文から離れてしまっていると思います。ご指導を宜しくお願い致します。

 RE:theory-of-the-case instruction 吉本 2003/05/02 04:13:00
theory of the caseは「英米商事法辞典」に「訴訟事件における法律上の主張ないし主張事実」と訳されていますが、ここでは「(弁護人が)主張する抗弁」、theory-of-the-case instructionは、「主張する抗弁に関する説示」と訳してよいのではないかと思います。すなわち、この場合は、事実審において弁護人が「主張する抗弁に関する説示(案)を提出しなかった」ことが過誤として挙げられているのではないでしょうか。

説示が裁判官の仕事であることには間違いありませんが、実際には弁護人や検察官(民事であれば双方弁護士)が説示案を提出し、それに基づいて裁判官が弁護人、検察官と協議の上で説示内容を決めることが多いようです。双方は当然、自分側に有利な説示を提案しますが、それが最終的な説示に盛り込まれるためには、法廷に提出された証拠の裏づけが必要となります。

例えば、警官を撃った罪で裁かれている被告人の弁護側から「被告人が銃を持っているときに警官の命令を誤解していたと信じられるなら評決は無罪にすべきである」という内容の説示案が提出された場合、法廷に「被告人が誤解していた」ことを裏付ける証拠が提出されていなければ、この案は採用されません。ただし、弁護士は、裁判官の説示内容に不満があれば陪審が審議する前に異議を申し立てることができます。そしてその異議を記録に残すことが上訴の根拠になるわけです。