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  バンビ原作事件 提案者:充田
用語: パート3/ユニット8 ライセンシー禁反言
訳語候補:
説明: この法廷意見の限られた陳述の中だけでは、自ずから理解できる範囲が限られるのかも知れませんが、我々素人が平素滅多に出会わない”estoppel”「禁反言」という用語に対面させられて戸惑っております。
(1) 先ず「ライセンシー」というからには、ライセンス契約がなければならないと思いますが、それはパート2/ユニット6に出て来るアンナ・ワイラーがディズニーと契約した三つの契約の内、少なくとも一つがライセンス契約だったのでないかと思います。そして、アンナ・ワイラーがライセンサーであったのに対して、ライセンシーがディズニーであったと思います。
(2) 次に、禁反言とは何を指しているのかについては、パート2/ユニット12・13・14に出て来るディズニーが、バンビのパブリックドメイン入りの時期について、最初に1923年、次に1926年、最後に1951年と述べたことに関係するのではないかと想像しております。
「ライセンシー禁反言」の理解の仕方について、ご指導頂ければありがとうございます。

 ライセンシー禁反言 吉本 2004/04/20 09:21:04
estoppel「禁反言」は、一般に「表示する事実に反する行為を禁止する原則」と定義されますが、licensee estoppelは、ライセンシーがライセンス契約を締結する場合、その前提として当該知的財産権が無効でないことを承認している(つまり契約において表示している)ので、ライセンシーである限り当該知的財産権の有効性について否認することができないとする原則のことを指します。

すなわち、パート2やパート3に述べられている通り、被告は著作権の有効性に異議を唱える主張をしているわけですが、もし著作権が無効だったとしても、それはそもそもライセンス契約を締結した被告が主張できることなのかどうか、という問題がlicensee estoppelの原則に関わってくるわけです。

訳語としては、estoppelに主体に関する修飾語句がついているので、「ライセンシー禁反言」でなく「ライセンシーの禁反言」を提案いたします。