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  サイエントロジー名誉毀損事件 提案者:充田
用語: subsidiary meaning doctorineその他の訳語
訳語候補:
説明: パート6/ユニット5

本判例に出てくる下記3つのdoctrineの訳語については、下記に記載するような訳語がわれわれの間から提示されましたが、適切な訳語をどうしたらよいかについてコメントを頂きたくお願い申しあげます。

1. The Libel Proof Plaintiff Doctrine
文書誹毀非該当の原告の法理
名誉毀損を立証する教義
文書誹毀不適格の原告の法理
2. The Increment Harm Doctrine
漸増被害の法理
追加害悪原理
増大する危害の教義
被害附加の法理
3. The Subsidiary Meaning Doctrine
付属的意義の法理
補助的効果理論
付随現象原理
副次的意味のある教義
従属的意味の法理

 subsidiary meaning doctorineその他の訳語 吉本 2005/06/28 16:39:17
遅くなって申し訳ありませんでした。以下の訳語を提案いたします。

●The Libel Proof Plaintiff Doctrine

これは、ある人物の特定の性質がすでに相当評判が悪い場合、当該人物の当該性質について害意を伴う虚偽の記事を書いてもそれ以上相手の評判を低下させることがありえないから名誉毀損に当たらないという法理のことですね。

「該当」は原告でなく表現が名誉毀損に当たるか否かを示す言葉、「適格」は名誉毀損の対象を指すには使いにくい言葉であると思われる(裏返すと「文書誹毀適格の原告」になってしまう)ので

「文書誹毀不可の原告の法理」

ということでいかがでしょう。原告を先に置いた方が語呂がよいのですが、誤解の余地がありそうなので。

●The Increment Harm Doctrine

これは、ある記事の一部に害意を伴う虚偽の記述があっても、その記事の他の部分の記述が訴訟の対象とならない場合、虚偽の記述は記事のその他の部分の記述以上に名誉を毀損する内容でなければ訴訟の対象とはならない場合があるという法理ですね。

この場合のincrementalは「漸増」の意味ではなくただ損害が「増える」「付加する」という意味なので

「付加的損害の法理」

ではいかがでしょう。

●The Subsidiary Meaning Doctrine

これは、ある記事の一部に害意を伴う虚偽の記述があっても、その記事の他の部分の記述に害意が見られず、両方の記述が最終的に伝えようとしている結論が同じであれば、原告はその結論に従属する一部の記述が虚偽であることのみを理由として名誉毀損の訴訟を提起することはできない、とする法理ですね。

記述の内容が記事の趣旨に対して従属的である点が重要なので

「従属的内容の法理」

ではいかがでしょう。