有志で協力して社会的意義のあるコンテンツを翻訳『翻訳プロジェクト』

辞書の図書館 訳文検討室INDEX
 
 辞書作成室掲示板
 
 
  ターザン著作権裁判 提案者:充田
用語: appearance of impropriety
訳語候補:
説明: 辞書・ネット検索でappearance of improprietyの和訳を見つけることができませんでした。
このパート4/ユニット5では「不適当な状況」、パート5/ユニット1で「不適切な外観」と訳されておりますが、適切な訳語を教えて頂きたくお願いいたします。また、パート1/ユニット3に出てくるappearanceは、「出廷」という意味だと思いますが、この場合は無関係と考えてよろしいでしょうか?

 appearance of impropriety 吉本 2006/04/17 07:38:24
充田さんのおっしゃる通り、パート1のappearanceは出廷の意味で、パート4やパート5のappearanceとは別ですね。

さて、appearance of improprietyという言葉は、事態の経緯を知らない第三者から見て、当該行為や当該状況が不適切または不公正であるとの印象を与えるような場合を意味しているものと思います。実態はともかく、そのような行為をすると一般の人から不信感を抱かれるというケースに使われるわけです。

この第三者に与える印象という点では「外観」という法律用語が適切であるように思われますが、「不適切な外観」としてしまうと、「権利外観理論」で使われているような意味の虚偽の外観などもこれに相当してしまうので紛らわしくなるでしょう。

虚偽の外観の場合は虚偽であるという点では「不適切」ですが、第三者に与える印象としては「適切」(たとえば「代理権を有する」という点で「おかしい」と思わない)ですから、appearance of improprietyのように「不適切」という印象(何らかの原則に照らして「おかしい」と思う)を第三者に与える場合とは異なります。

したがって、ここでは「外観上の不適切性」のように「実質はともかく外観上は不適切なのだ」ということを強調する訳語にした方がいいように思われます。