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  ビング・クロスビー遺産裁判 提案者:充田
用語: client
訳語候補:
説明: clientの訳語の統一

パート6/ユニット2の9月30日小生投稿をご参照ください。

clientの訳語については、「クライアント/依頼人/顧客」の3種で完全にメンバー間の選択が分かれ、その統一に際して、「attorney-client privilegeの訳語は『弁護士・依頼者間の秘匿特権』という英米法辞典の定訳を維持する条件で、『依頼人』に統一すること」を9月30日ご提案し、特にメンバー各位からご異存がなかったので、10月2日「依頼人」の訳語に統一することを皆さんにご通知しました。

ところが、10月8日になって、Esperantoさんから、「依頼人」の訳語は上記3つの訳語候補の中では適切だが、attorney-client privilegeの訳語も「弁護士・依頼者の秘匿特権」の英米法辞典定訳を活かすということであれば、clientの訳語も「依頼者」で統一してはどうかという合理的なご提案に接しました。

これは、9月30日上記のご提案をメンバーの皆さんにご提案したとき、正に思い悩んだポイントで、小生自身も同じ見解を持ちましたが、一般の辞書を参照するとどうもclientの訳語は「依頼人」の訳語が1番ポピュラーのように見受けるし、限られた狭い個人的経験に過ぎませんが、関係のあった弁護士の先生方は「依頼人」の言葉を多用されていたことを思い出して、あえて「依頼人」で統一することをご提案した次第です。

ちなみに英米法辞典のclientの訳語は「依頼者、訴訟依頼人」となっており、「依頼者」で統一すれば全体的統一が図れることは確かです。

瑣末な訳語の選択でご迷惑をかけて全く恐縮に存じますが、リーダーのフランクなコメントを頂戴できればありがとうございます。

 client 吉本 2006/10/17 08:23:17
英米法辞典の訳語は、用語統一の関係上、場合によってはある種の「定訳」として重視すべきだと思われますが、説明的な訳語(summary judgmentの「正式事実審理を経ないでなされる判決」のような)になっているなどの理由で不適切と判断される場合は、英米法辞典の訳語を参考にしながらも文脈などに従ってその他の適切な訳語を考慮する必要があります。

attorney-client privilegeに相当する日本語としては、「弁護士・依頼者間の秘匿特権」だけでなく、「弁護士・依頼人間の秘匿特権」(または「弁護士・依頼人の間の秘匿特権」)という言い方もまたよく目にする表現なので、基本的にはどちらでもよいと思いますが、強いて言えば「依頼人間」が「依頼」「人間」の二つに分かれるようにも見えること、「弁護士・依頼人の間の」とするとやや説明的になることが気になります。

また、用語という単位で考えると、必ずしも合成語の構成語についても統一を図る必要はないと思われるので
client→「依頼者」or「依頼人」
attorney-client privilege→「弁護士・依頼者間の秘匿特権」or「弁護士・依頼人間の秘匿特権」
という二つの選択肢の間でそれぞれ統一がなされていればよいでしょう。

したがって、この場合は
client=「依頼人」
attorney-client privilege=「弁護士・依頼者間の秘匿特権」

に統一することを提案いたします。