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  ナッシュ・CBS裁判 提案者:吉本秀人
用語: RE:removes
訳語候補: 「(〜のため)議論する必要がない」
説明: >パート3ユニット1

CBS’s concessionとは、訳文検討室で充田さんが指摘された通り、地裁において被告CBSが通常の著作権裁判で激しく争われる二つの重要な事実問題である「読んだ(見た)か」(アクセス)、「利用したか」(コピー)という部分を認めたことを指しています。つまり、CBSは“重要な事実関係”については争わないので、サマリージャッジメントでやってくれと主張したということです。

this caseは地方裁判所の裁判ではなく控訴裁判所の「本件裁判」のこと(地裁判決に関する記述では動詞が過去形になっていて、こちらの動詞は現在形である点に注意)なので、ここでの判断は地裁判決を受けての控訴審判事の判断であり、ハンド判事の考察は直接関係しません。

つまりこの部分は、「CBSが地裁でアクセスとコピーのことを認めているので、本件では著作権の訴訟につきものである二つの厄介な問題を議論する必要がない。したがって、残された問題はというと・・・」といった意味になるわけです。

ユニット2で挙げられた問題は「事実認定における紛糾例」ではなく、フェアユースの抗弁を認めるか否かの判断基準(“著作物の性質”と“著作物を使用した量”)という「法律問題」ですね。要するに、地裁においてサマリージャッジメントという手続のフィルターを通しているから、事実問題がろ過され、控訴審では法律問題だけが残ったということではないでしょうか。