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  養子精神疾患裁判 提案者:吉本
用語: this court
訳語候補: 当裁判所
説明: ■>養子精神疾患裁判>パート2>ユニット6
 → http://www.amelia.ne.jp/userProjectTRView.do?projectId=95&partNumber=2&unitNumber=6

まず、裁判所が集合的に一人称で語る場合の主体は原則的にwe=this courtです。そしてそのweは過去現在未来のthis courtを指しています。

そこには裁判官個々人の意思に関わらず、過去現在未来にわたり当該裁判所が集合的にその決定や判断に責任を負うという判例法の精神が反映されていると思います。

それは100年前の当該裁判所も「私たち」、100年後の当該裁判所も「私たち」ということであり、現在と過去を比べて裁判官の構成が違う場合にweでなくなる、ということはありません。

この件に関しては、シェルダン裁判の辞書作成室(weの項)で過去の判例を引用する場合のweを「当法廷」と訳す根拠を述べておりますので、ご参照いただければ幸いです。

ただし、「当法廷」という表現自体は個々の構成員の意思を含むと解されやすいので、過去の判例や一般的事例についてwe=this courtを語る場合は「当裁判所」と訳す方がよいと考えます。

したがって、このユニットのthis courtの訳については「当裁判所」がよいでしょう。

 用語:this court 訳語候補:当裁判所 充田 2009/07/28 15:34:21
本日もまた多くの有益なリーダーコメントを頂戴いたしまして、まことにありがとうございました。
1つだけこのパート2/ユニット6については、小生の舌たらずの質問のために、1部リーダーの誤解を招いてしまったのではないかと思われる部分があります。この場合問題にしたのは、時系列上の時点と訳語の関係であるよりも、100年前であれ、本日現在であれ、100年後であれ、1つの判例の枠内で「we」と「this court」と別々の主語が出て来た場合の訳語をどうするかの問題でありました。当該判例の発表された時点とは関係なく、当該1つの判例の中での訳し分け方の問題です。
それを考慮すると、頂戴したコメントは下記のように理解させて頂いて良くはないかと愚考いたします。
(1) 「we」は原則として「当法廷、本法廷」と訳す
(2) 「this court」は当該判例の文中における前後関係から「当法廷、本法廷」と訳す場合もあり得るが、過去の判例や一般的事例の引用に関連する場合は「当裁判所」と訳した方が良い。

問題あれば、さらにコメントお願いいたします。
   
 Re:用語:this court 訳語候補:当裁判所 吉本 2009/07/28 16:26:30
充田さんの整理された通りで結構だと思います。

ご質問に際しては、裁判官の移動の事実を調べておられて、そのことを一つの根拠として「当法廷」と訳すリスクについて指摘されていたので、裁判官の構成変化とは関係なく、we=this courtであることを強調した次第です。