ウミガメ翻訳コンテスト
ete さんの訳文
課題
Every summer, pregnant female sea turtles return to their natal beaches, where they themselves hatched years earlier, to lay their eggs. Only females come ashore to nest. Males almost never return to land after reaching the sea as hatchlings. Using their back flippers, the females dig nests and lay up to 100 eggs per nest. They often nest multiple times—sometimes up to ten times—in a single season. The temperature of the sand determines the sex of the hatchlings, a process called Temperature-Dependent Sex Determination. After about 60 days, the tiny turtles hatch together and rush toward the ocean, guided by the moonlight.
訳文
毎年夏になると、産卵をひかえたメスのウミガメたちが生まれ故郷の砂浜に戻り、数年前に自分たちが孵化した場所で卵を産みます。浜辺に来て巣を作るのはメスのみです。オスは孵化し海にたどり着いた後、ほとんど陸に戻ることがありません。メスたちは後ろ足を使って巣をつくり、1つの巣に最大100個もの卵を産みます。一度のシーズンで何度も巣をつくりに来ることも多く、ときにその回数は10回にもおよびます。子ガメの性別を決めるのは砂の温度で、このプロセスは温度依存性決定と呼ばれています。およそ60日後、小さなウミガメたちが一斉に卵からかえり、月明かりに導かれ勢いよく海に向かっていきます。
レーティング参加者からのコメント
2. 小学生にも読みやすい文体になっていると思います。最後のまとめ方がいいですね。 (評価:4)
3. ウミガメの生態が軽やかに目に浮かびました。特に、一文目の「故郷の砂浜」、最後の文の「勢いよくに~」が雌ガメの帰巣本能や、子ガメの躍動感が伝わってきて、いいなと思いました。 (評価:4)
4. 「産卵をひかえた」というのが、自然でとても良い訳だなと思いました。 (評価:4)
5. 「産卵をひかえた」や「ときにその回数は10回にもおよびます」という表現がとても上手だと思いました。 (評価:5)
6. とても良いと思います。 (評価:5)
7. ・ウミガメの場合、nestは「巣穴」とするのがより一般的かと思います。
・「生まれ故郷の砂浜に戻り、数年前に自分たちが孵化した場所で卵を産みます」の箇所ですが、「自分たちが孵化した砂浜」ではなく、「砂浜の中でも、自分たちが孵化した特定の場所」を指しているようにも解釈できるので、もう少し工夫が必要かと思います。
・読みやすい訳文でしたが、以上の点で3にいたしました。 (評価:3)