出版持込ステーションから生まれた本
【企画者からのコメント】
この本が出版されて、一番驚いているのは、私自身です。もともと、自分の翻訳練習用にしようと思って見つけた本で、「出版」なんて頭をよぎりさえしませんでした。翻訳を始めてから、アメリアの存在、そして「出版持込ステーション」というサービスを友人から知らされ、試しに応募してみたことが始まりでした。
タイトルの通り、この本は、夢をかなえるために直感を磨こうという本で、そのためのテクニックも多数紹介されています。まさに、夢をかなえるためのエッセンスがぎゅっとつまった本です。実際、この本が出版された過程も、偶然とタイミングの連続で、私自身、えっ?と驚くことも何度か経験しました。
日本実業出版社さんが出版を決めてくださり、翻訳を依頼してくださってからは、大変ではありましたが、本がどんな風にできあがるかを想像して、ワクワクしながらの楽しい作業でした。光栄なことに、私の名前を表紙に載せて頂きましたが、私の役割はあくまでも下訳だったと思っています。私の翻訳文を手直しし、編集し、素晴らしい「本」に仕上げてくださったのは、担当の山浦さんです。山浦さんのおかげで出版翻訳の一部を垣間見させて頂いたことも大変幸運でした。
企画書作成にあたっては、アメリアの中川さんに大変お世話になりました。どのように書けば、出版社にとってより魅力的な企画書になるかという彼女のアドバイスがなかったら、きっと私の企画は、見過ごされていたと思います。
私は、翻訳出版に関しては知識も経験もないごく普通の会社員です。その私がこのプロジェクトに関わることができたのは、素人でも参加できる「出版持込ステーション」があったからです。このような機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
【編集者からのコメント】
「出版持込ステーション」は、時折、のぞいていました。私たち出版社が企画を決める際、「果たして、読者がどれだけいるのか?」が、判断材料になります。もともと「直感」に関する本は、需要があるのではないかと思って、本企画の資料を請求したのですが、調べてみると、リン・A・ロビンソンさんの著書は、既に何冊も日本で翻訳出版されており、ヒットしていることがわかりました。
こうした著者の作品は、版権が売れているケースが多いのですが、ラッキーな事に、本書は空いていました。そこで企画がスタートしたのです。企画を持ち込まれた山本えりこさんが、「翻訳もぜひやりたい」と申し出てくださったので、お願いすることにしました。
私は上がってきた訳を、とにかく日本語としてスラスラと読めることに主眼を置いて、手を加えました。それを山本さんに戻して、「これは飛躍しすぎ」といったチェックをしていただいて、最終的に出版にこぎつけました。
本書の内容は、「自分の直感を磨いて、それを信じていくと、望み通りの人生が開けていきます」というもの。直感を磨くエクササイズもふんだんに盛り込まれています。
翻訳していただいた山本さんは、これがデビュー作。本書の内容通り、「とんとん拍子に幸運が舞い込んだ気がする」、とおっしゃっていました。おかげさまで、出足も好調。どこまで伸びてくれるか、楽しみです。