出版企画と出版社の出会いの場 出版持込ステーション

企画の採用実績

『クィア・ヒーローズ 世界を変えた56人のLGBTQヒーローたち』

『クィア・ヒーローズ 世界を変えた56人のLGBTQヒーローたち』

  • 出版社:ジーオーティー
  • 企画者:市ノ瀬美麗さん
  • 原題 :Queer Heroes
  • 経緯 :[2021.6.22] 企画検討開始
        [2021.9.7] 採用決定
        [2022.4.19] 出版!
  • 出版日:2022年4月
  • 備考 :企画者の方が翻訳者として採用されました

【企画者からのコメント】

 もともとLGBTQに関心があり、子供たちが読めるようなLGBTQ関連の絵本などがないだろうかと海外のAmazonで探していたところ、原書の『Queer Heroes: Meet 53 LGBTQ Heroes From Past and Present!』のカラフルな表紙が目に飛び込んできました。世界中のLGBTQの偉人を紹介している作品ということで、さっそく読んでみると、古代から現代まで、さらに、欧米だけでなくアジア・中東・アフリカなどの著名人が載っていて、とても興味深く、また、差別や偏見を乗り越えて力強く生きた(生きている)人たちの勇気に感動を覚えました。

 日本ではまだLGBTQのロールモデルが少ないこともあり、若い世代がLGBTQの理解を深めるのに最適の本ではないかと考え、ぜひ日本でも出版してほしいと思い、企画書を作成したところ、ありがたいことに株式会社ジーオーティーさんに採用していただけました。

 翻訳にあたっては、子供向けの本なので「分かりやすくやわらかい表現で」と編集者の高村さんから指示がありました。普段あまり子供向けの文章を書いたことがなかったため、苦労しましたが、高村さんに適宜修正していただいたおかげで、とても読みやすい文章になり、また大変勉強にもなりました。

 本書は子供向けですが、大人が読んでも楽しめますし、LGBTQに関する理解を深めることができます。LGBTQだから特別というわけではなく、性別や性的指向にかかわらず、人間は誰もが自分の人生の主役であり、活躍することができる、歴史に名を残すことができるという力強いメッセージが、本書には込められています。

 また、今回出版された日本版には、原書で紹介されている53人の偉人の他に、3人の日本人のクィア・ヒーローが追加収録されていて、いっそう魅力的な作品になっています。LGBTQに関心がある人や、自分のアイデンティティに悩んでいる子供や若者はもちろん、世代や性別に関係なく、すべての人に読んでもらいたい作品です。

【編集者からのコメント】

 昨今、日本でも話題に取り上げられることの多いLGBTQの課題について、読者、特に若い読者にとっつきやすい翻訳書がないかと思っていたところ、こちらの「出版持込ステーション」で、市ノ瀬さんの「QUEER HEROES」の企画提案に出会いました。

 本書の企画、絵本の形式で歴史の中に存在したLGBTQの偉人や、世界的に知名度の高いLGBTQのセレブたちを紹介するという内容がとてもおもしろく、自らの性的アイデンティティーに悩む若年読者にとっては、自分の未来を投影できるロールモデルが見つかる本になるのではないかと思いました。

 企画を提案いただいた市ノ瀬さんには日本版書籍の翻訳もお願いしたのですが、ご多忙な中丁寧な翻訳をいただき、またこちらが疑問点について質問などをした際にも迅速に対応いただいたりと、とても安心して翻訳をおまかせすることができました。その節はありがとうございました。

 「出版持込ステーション」は、私も含めた編集者がなかなか発掘できない海外の面白い書籍を知ることのできるとても良い場だと思います。今後も気になる企画がありましたら問い合させていただきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。