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企画書リスト

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パレスチナ問題の裏面を読み解く、もう一つのユダヤ人の歴史
P02753 2023年以来、イスラエルによるガザ地区への無差別爆撃と大量殺戮、住民の放逐、飢餓政策などが続いている。地理的にも心理的にも遠い日本に暮らす私たちは、ともすればこのネタニヤフ政権の政策が、イスラエル国民の総意であると考えがちだ。そんな思い込みに一石を投じるのが、「アラブ系のユダヤ人」であるこの著者のユニークな回想録。個性豊かな親族たちの個人史と、客観的だが教科書には載らない中東の歴史をリンクさせ、イスラエルが対アラブ強硬派ばかりではないことを――言い換えるなら「イスラエルの良心」を――示してくれる。ベストセラー『ユダヤ人の歴史』(中公新書)を補完する一冊として推薦したい。
英語
P.336
2023年
試訳あり
FBI捜査官、決死のネオナチ潜入回顧録
P02765 著者は元FBI潜入捜査官。アメリカで近年急激に勢いを増す白人至上主義(ネオナチ)組織に潜入し、過激なテロ犯罪計画を未然に防ぐまでの顛末を描く回顧録だ。凄腕の捜査官が危険を顧みずに社会を守り抜いた記録であり、現代社会が今まさに世界中で直面している憎悪犯罪という闇の実態を暴き出す。だがこれはFBIの単なる武勇伝に終わらない。著者は他人になりすます長期間の捜査活動の最中、死の恐怖と背中合わせの耐え難いほどの重圧にさらされる。精神を蝕まれ、妻と幼い娘たちとの家庭生活も破綻しかける。そうした人間的な葛藤が赤裸々に語られる点が魅力的な、唯一無二のノンフィクションである。
英語
P.256
2025年
試訳あり
再掲 9・11の悲劇の裏で繰り広げられた、国境を越えた絆の実話。
P02767 アメリカ同時多発テロが発生した25年前のあの日、米国政府は領空を全面的に緊急封鎖した。その結果、米国を目指していた大量の旅客機が目的地への接近を禁じられてしまうが、行き場を失った航空機のうち38機を、とある国の小さな空港が急遽受け入れることを決める。その空港の周辺に暮らす住民の数は1万人程度。そこへ、言語も宗教も民族もバラバラな乗員乗客7,000人近くが突然やってくるのだ。外国人など見たこともない住民たちは、5日間にわたって昼夜の別なく、そして何の見返りも求めず、旅客たちを献身的に支援していく。これは、「人を救うのは人だ」という信念に彩られた、連帯と絆を描くノンフィクション作品だ。
英語
P.256
2002年
試訳あり
第二次世界大戦を記録した先駆的女性記者たち6人の評伝
P02795 第二次世界大戦の勃発をスクープしたのは一人のイギリス人女性記者だった――2017年に105歳で亡くなったこの記者をはじめ、ヘミングウェイの妻や元モデルなど多数の女性記者が爆撃や銃弾にさらされながら大戦の実態を世界に発信し続けた。彼女たちを苦しめたのは、敵国ドイツの攻撃のみならず、味方である連合国による性差別とハラスメントの数々でもあった。男性記者に劣る、男性兵士の邪魔になるとして取材制限をかけられながらも、女性たちは戦争の極限状態を命がけで綴り、写真に収めた。だが何千万人の犠牲者と破壊された世界の記憶は戦後、女性記者たちを苦しめもする。本書は先駆的な女性記者6人を追った熱いノンフィクションだ。
英語
P.464
2021年
試訳あり
再掲 戦争によって壊れた心とともに生きる元クロアチア軍少尉の物語
P02806 この世に人間がいる限り、戦争はなくならない。であれば人は死に直面することに、他人を殺すことに、慣れきってしまえるのか。クロアチア戦争に出兵した主人公は、少尉へと昇進しながらも最後まで死の恐怖と虐殺への罪の意識を克服することはできなかった。自殺を試みながらも戦火を生き延び、無事暖かい家族のもとへ帰還した彼を待っていたのは、虚無感、鬱、不眠の日々だった。ユーゴスラビア紛争中の戦闘と殺りくを通して変化する指揮官としての精神状態と、帰還後のPTSDの症状について詳細に語られた本ドキュメンタリー書は、戦争によって失われるものの大きさを物語っている。スイス在住のむ著者自身が戦争難民であり描写はリアリティに富む。
英語
P.208
2023年
試訳あり
「兵器」としてのミソジニー:独裁政権による性暴力と侵略の構造
P02808 世界的な小説家が、現代の軍事侵略の核心に潜む「性暴力の兵器化」を冷徹に分析した衝撃的な人文書です。著者は、戦地での組織的暴行を敵の尊厳と記憶を破壊するための「低コストな兵器」と定義。不処罰の連鎖を、自身の家族史を交えたポストコロニアルな視点で描き出し、国内の女性抑圧がいかに外的侵略へと連動するかを解明します。圧倒的な筆力による物語性と冷徹な論理を兼ね備えた本書の根底には、読者に「どう行動すべきか」を促す強い倫理観が流れています。権威主義とジェンダー差別が絡み合う現代の危機に立ち向かうための、唯一無二の「戦うための教養書」です。
英語
P.240
2025年
試訳あり
中絶法成立50周年を迎えたスウェーデン、当事者50人による語り
P02828 1975年に妊娠18週目までの妊娠人工中絶の自由を認める中絶法が成立してから50周年を迎えたスウェーデン。節目の2025年に編まれた本書は、中絶経験のある男女50名のエピソードを本人たちのポートレート写真とともに集めたアンソロジーで、これまで光の当てられてこなかった当事者たちの体験や感情に耳を傾けるものです。当事者に向けられる単純化されたイメージやスティグマを跳ね除ける個々のエピソードに加え、中絶が歩んできた歴史や、実際の処置方法、中絶をめぐる今後の展望について識者による解説を含んだ本書は、我々に新たな知識や視点を与えると同時に、中絶をとりまく問題について考え、よりオープンに語るきっかけを与えてくれる一冊です。
スウェーデン語
P.183
2025年
試訳あり