ご利用企業インタビュー

株式会社フライヤー

株式会社フライヤー

前列中央が大賀社長、右が熊倉さん、左が松尾さん、
後列左から北川さん、苅田さん、坂瀬さん

本の概略が10分でわかる新サービス「フライヤー」

株式会社フライヤーは、ビジネス書を中心にビジネスパーソンに求められる書籍を1冊10分程度で読める要約形式にまとめて提供する「本の要約サイトflierフライヤー」を運営する会社です。会社の設立は2013年6月、サービスは同年10月にスタートしました。

このサービスを生みだした代表取締役の大賀康史さんは、かつて経営コンサルタントをしていたそうです。

「足りない知識を補うためにさまざまなビジネス書を読みましたが、読んでみたら期待した内容と違っていたということが少なからずありました。私自身が『こんなサービスがあれば』と思っていたものを具現化したのがこの本の要約サービスなのです」(大賀さん)

サービス開始から2年を経て、会員数は4万人を超えました(2015年末現在)。会員には無料会員と2段階の有料会員の3種類あり、それぞれ閲覧できる要約の数が違います。

「1冊10分で読める時短読書を謳っていますが、当然ながらそれで内容のすべてを紹介できるわけではありません。私どもとしては、会員の皆さまがこのサービスを利用して短時間で自分が必要としている本を探し当て、最終的には実際に購入して読んでいただきたいと思っています」(大賀さん)

同社は100社以上の出版社と協業しており、要約文についてはその本の編集者や著者が内容をチェックしたうえで公開しているのだそうです。

ビジネスパーソン待望の洋書の要約もスタート

フライヤーでは、2015年10月より洋書の紹介も始まりました。現在は2カ月に1冊程度の紹介数ですが、今後は洋書の割合を増やしていきたいと大賀さんは考えています。

「英語が堪能なビジネスパーソンであっても、原書で1冊読むのは大変なこと。読むとしても、その内容が自分に役立つものであるか、和書以上に見極めてから読みたいはずです。それに、例えばシリコンバレーで話題になっているような最新刊の情報は、感度の高い日本のビジネスパーソンなら、すぐにでもキャッチアップしたいはず。翻訳書として出版されるまで待てません。ですから洋書の紹介は会社設立当初より実現させたいと願っていたことでした。海外の出版社との契約、原書を読んで英語でまとめられるライターの確保など、さまざまな準備を経てようやく実現させることができました。さらに言えば、要約を読んだ会員から翻訳書を待望する声が高まり、それが出版社に届いて翻訳出版の後押しになり、業界の活性化につながればという気持ちもあります」(大賀さん)

洋書の割合を増やし、ゆくゆくは月に3冊程度は海外の本を紹介したい。そして、さらにその先の目標もあるそうです。

「最終的には、海外向けに情報を発信するということも考えています。特にアジアを中心に日本のビジネス書はニーズがあると言われていますので、要約文の英語版を増やし、日本の優れた出版文化を海外に展開する助けになればと思っています」(大賀さん)

ライターには原書を読み、評価するセンスが必要

同社がアメリアの協力会社になったのは2015年7月。

「実は、私が前職で翻訳書の編集をしていたとき、一緒に仕事をした翻訳者さんにアメリア会員ご出身の方がいらして、アメリアという翻訳者ネットワークがあることを知りました。今回、洋書を読んで日本語と英語でまとめるライターさんをどのように探せばよいか考えたとき、アメリアのことを思い出しました」(熊倉さん)

同社の要約サービスのコンテンツは、大きく分けて「レビュー」と「要約」の2つの部分で構成されています。要約はA4で4枚程度、レビューは本の評価やおすすめしたい点を600字(英語なら300ワード)前後にまとめてあります。

「洋書の要約をまとめるライターさんには、原書を読んで、日本語と英語で要約とレビューを書いていただきます。期待するスキルとしては、ビジネス書の読解力、それを評価できるセンス、英日の文章力というところになります。今回の求人では、トライアルとして長文の課題を出し、日本語で500字、英語で250ワードに要約していただきました。やはり、英語でわかりやすく書くというところがいちばん難しかったようで、差が出ていたように思います。採用させていただいた方は、英語も日本語もわかりやすい表現で、また日英ビジネスのクラウン会員ということだったので安心してお願いできると判断しました。さっそくご活躍いただいています」(熊倉さん)

わが社のここが自慢! 本好きスタッフの熱意がサービスに反映される

出版業界のベンチャー企業として2年前に新しいサービスを誕生させた同社。その成功の秘訣は「メンバーにある」と代表の大賀さんは言います。

「社内・社外のスタッフで、出版業界の縮図のようなものをつくりたいという思いでメンバーを集めました」(大賀さん)

例えば、コンテンツマネージャーの熊倉さんの前職は出版社の編集者です。他にも、書店員、本を大量に読んでいたスーパー読者、ビジネスパーソン、著者など、本に関してさまざまな役割を担っていた方々が集まっているのだそうです。

「スタッフに共通しているのは『オープンな本好き』であること。閉じこもって読書するタイプではなく、よい本を広めたいという熱意、出版業界や本に対する愛着がある者ばかりで、それが本サービスのカラーになっていると思っています」(大賀さん)

期待の新サービスということで、多数のマスコミにも取り上げられ、各方面から『要約が素晴らしい』『質の高いサービスだ』と評価を受けているといいます。

「例えば、ライターの方が書く要約文は、文章のトーンや表現にその方の本への向き合い方が表れていて、それが確実に会員の皆さまに伝わっています。素晴らしいスタッフ、それが私がいちばん誇りに思っていることです」(大賀さん)

スタッフからひとこと!

本好きでビジネスセンスのある方

今回、洋書の要約を書くライターという新しいジャンルの仕事に適した人材を求めて、アメリアの「JOB」をご利用いただきましたが、求める人物像について担当の熊倉さんにお話を伺いました。

「まず洋書を読んでいただきますが、単に英語の読解力があればいいというのではなく、ご自身のビジネスセンスでその本を評価できることが重要ですので、今回の募集の条件に『社会人経験の有無』を加えました。また要約文は、日本語も英語も読みやすい文章であること、内容が的確に要約されていることが重要です。トライアルでは、言葉を断片的につなぎあわせるのではなく、内容を理解して自分の言葉で記事として再構成しているか、他人に伝わる文章になっているかをチェックポイントとしました」(熊倉さん)

ライターの素養としてもうひとつ重要なことは、読書好きであることだ、と大賀さんは言います。

「弊社の仕事は翻訳ではありませんが、さまざまなことに幅広く興味がある方、本が好きな方には楽しんで取り組んでいただけるのではないかと思います。英語の長文を理解する、文章を書くという点では、翻訳の仕事にも通じるでしょうから、翻訳者を目指している方に翻訳の仕事へのステップとして取り組んでいただければと思っています」(大賀さん)

「本の要約サイトflier フライヤー」のサービス概要

フライヤーは「ビジネスパーソンに求められる書籍」をコンセプトに、ビジネス書を中心に人文書やサイエンス書などを、平日を中心に毎日1冊ずつ、月に25冊前後を紹介する本の要約サイトです。会員制(無料・有料あり)で、PC・スマートフォン・タブレット端末などから利用することができます。

本の情報は、書評部分である「レビュー」と10分ほどで読める「要約」の2段階です。レビューは誰でも読めますが、要約のほうは会員専用で、会員のレベルによって要約を読める冊数に制限が設けられています。

https://www.flierinc.com/

「要約とうたっていますが、やはりその本のおもしろいところはご自身で味わってほしいので、ライターさんには、全体を網羅的に書くのではなく、その本の良いところを抽出して記事として構成することをお願いしています」(熊倉さん)「わずか10分で読めるものですが、楽しんで読んでいただけるように、本の良さをわかってもらえるように、工夫して要約を作成しています」(大賀さん)