【アメリア】対談の部屋 8-4 映画がますます好きになる!〜 Movie Trivia 番外編 〜
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第8回 映画がますます好きになる!〜Movie Trivia 番外編〜

タイトル考案の極意!?

アル:日本でもそうですが、アメリカでも、役柄の性格が、俳優本人の性格だと思われるということがあるみたいですね。ケヴィン・スペイシーが言ってました。彼は最初の頃は悪役ばかりだったんです。『セブン』の凶悪な犯人役ですから。そういう人間だと思われていて、そういうふうに扱われたそうです。「それはすごく困るんだけど、でも、それで名前を知ってもらえるなら、知られないよりもいい」って。相当苦労したんじゃないでしょうかね。

吉本:それだけの影響力が映画にはあるんでしょうね。

アル:ケヴィン・スペイシーのように、アカデミー賞を取るほどの名優になってしまえばいいんですけどね、そうじゃないと困る。例えば、『羊たちの沈黙』で手柄を横取りしようとする病院の先生、チルトン博士を演じた俳優は、あれ以降、ああいう役しかこないんですってね。『ターミネーター2』のリキッドメタルをやった俳優もそうです。あの人は、あの作品でリキッドメタルをやったから、リキッドメタルとしてあちこちの映画に出ていますよね。

吉野:へー、そうなんですか。

アル:例えば、『ウェインズ・ワールド』でギャグで使われている。『ターミネーター2』と同じ役で出てきて、主人公が覗いてビックリするというふうにね。

吉本:タイプキャストになってしまう悲劇というのはありますよね。

アル:それで、売れなくなった人もいますから。

アニタ:私、よく思うんですが、最近は、映画を観る前にあら筋がわかってしまっていることが多くて、かわいそうですよね。私、『サイコ』っていう映画を観たときは、本当に、何も知らずに観たんですよ。それはすごい衝撃でした。当時、青春スターとして名が売れていたアンソニー・パーキンスが出ているというので観に行ったんですが、あの映画を観てから、アンソニー・パーキンスは苦手になってしまいました。

アル:あれ以来、アンソニー・パーキンスは、“サイコ役者”なんて言われてね。最後には『サイコ4』を自分で監督しましたよね。

アニタ:最後まで私たち観客は、彼だってこと、知らないわけですよ。今のように情報が行き渡っていないから。だからあんなに衝撃を受けたんでしょうね。

吉本:『サイコ』以前は、本当に青春スターでしたよね。きれいな顔をしていた。

アル:『友情ある説得』なんて、よかったですものね。

アニタ:そうそう、あれはみなさんに観ていただきたいですよね。

吉本:『友情ある説得』『胸に輝く星』とか、『のっぽ物語』とか。手足が長くて、肩幅が広い、顔が小さくて、独特の体型が実に魅力的だったんですよ。それが『サイコ』に出たら、肩幅の広さが、怖いほうに印象付けられちゃって。ちょっと気の毒でしたね。でも、まったくストーリーを知らずに映画を観た経験っていうのは、代え難いですよね。

アニタ:そうなんですよ。

アル:僕にとって、それは『2001年宇宙の旅』ですね。この映画を、ストーリーも何も知らずに観た。あのときの体験というのは、今の人にはまず得られないものなんでしょうね。

吉本:それだけはね、どう逆立ちしても勝てないですよね。

アル:勝つ、勝たないじゃないけど、そういう体験をしたということは、貴重だと思っています。

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