翻訳者が覚えたい確定申告。副業や節税などの対策法も

翻訳の仕事を始めるからには、誰もがしっかり稼ぎたいと考えているはず。

しかし、自営業・フリーランスとして働くなら確定申告について知っておかなければなりません。

とくに、今まで会社員として働いていた、主婦などから初めて自営業・フリーランスになった方は注意しましょう。国民の義務として、かならず行わなければならない手続きです。

「そもそも確定申告って何?」
「確定申告では何に気をつければ良いの?」

このように考えている方のために、確定申告の基礎から注意点、お得に手続きするためのコツなどをご紹介します。

確定申告とは? 翻訳の仕事で手続きが必要になる条件

そもそも確定申告とは、所得税を納める手続きのことです。

納税は国民の義務ですが、「今までやったことがない」という方もいます。これは、会社が所得税を代わりに納めていたため。各会社は源泉徴収という形で給料から差し引き、年末調整という業務で会社員の税金をまとめて納めています。

そのため、確定申告について知らない方は意外とたくさんいます。

フリーランスの翻訳者として活動する場合、年末調整を行ってくれる会社がないため、自分で確定申告をして税金を納める必要があります。

確定申告が必要になる条件はいくつかありますが、とくに翻訳の仕事をする方が意識するのは次の1つだけでしょう。

「所得が20万円以上であること」

つまり、専業なら誰でも必要というわけですね。確定申告の具体的な条件や方法については、国税庁の公式サイトに記載されています。

確定申告をしないと発生する重いペナルティ

確定申告をすると税金を支払うことになります。そのため、「やりたくないなぁ」と思ってサボってしまう方がいます。また、単に手続きを忘れてしまったという方も。

このような無申告は絶対にNG。ほぼ100%の確率で税務署から指導がはいり、本来の納税金額以上の罰金を納めることになります。

確定申告をしないと無申告加算税、納税の期限が遅れると延滞税が課され、さらに意図的に納税を免れようとすると逋税(ほぜい)と呼ばれ「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、または、その両方」が課されます。

会社員として働いていた期間が長いと納税にたいする意識が甘くなりがちで、「これぐらい大丈夫だろう」と考えてしまうことがあります。しかし、これは結果的に損です。

翻訳の仕事をしていくなら、正しい確定申告を心がけていく必要があります。

まずは勤め先の就業規則を確認

パラレルキャリアという言葉、ご存知ですか?世の中全体の流れとして、社員に対して副業を認める会社が増えてきてはいます。

ただ、今でも就業規則で副業が禁止されているケースや、禁止されていなくても制限が設けられていることも。まずは勤務先の規則を確認しておきましょう。

翻訳の副業が隠せない理由

もし副業禁止の会社に勤めている場合、確定申告によって翻訳の副業が会社に分かってしまうのか?という点は気になるところ。

確定申告によって会社に副業が知られる原因は、所得から住民税の納税額が計算されるためです。

何の対策もしていないと、翻訳で得た所得が上乗せされて、勤めている会社に通知されてしまいます。

勤め先に翻訳での収入を知られたくない場合は?

会社に知られないようにする方法は、副業分の住民税を自分で納付すること。確定申告の書類にチェックできる項目があります。

不安なら、確定申告の時に自治体の役所に行って、窓口で直接相談すると良いでしょう。

収入アップ!翻訳の仕事でできる節税対策

翻訳者としての生活を楽にするためにも、節税の方法を知っておきましょう。

「節税」とは、合法的な方法で税金の支払い額を抑えること。虚偽の申告をするなどの「脱税」とはまったく違うため、くれぐれも履き違えず、安心して行ってください。

節税するうえでもっとも簡単で有効な方法は、経費を増やすことです。

所得税の納税額は所得によって変わりますが、そもそも所得とは次の計算式で出せる数値のことを言います。

所得 = 収入 - 経費

つまり、単に報酬として受け取ったお金ではなく、そこから必要な出費分を引いた額ということ。経費が多くなることで所得が少なくなり、結果的に納める所得税も少なくなるということですね。

翻訳の仕事には、経費として計上できる項目が以下のようにたくさんあります。

  • ・パソコン
  • ・マウスやキーボードなどの周辺機器
  • ・セキュリティソフトやオフィスなどのソフトウェア
  • ・喫茶店で仕事した時のコーヒー代
  • ・図書館で資料を探した時の交通費

など。また、アメリアの定例トライアルや翻訳トライアスロンなども、研修費として計上できます。

このような出費の領収書を取っておくことで、所得税の額を減らすことができるでしょう。

【まとめ】翻訳の仕事をするなら確定申告も覚えましょう

ここまで、確定申告についてご説明してきました。今まで自営業・フリーランスになったことがない方ほど忘れないよう気をつけましょう。

フリーランス・自営業で収入を良くするためには、実力を磨くことはもちろん節税の知識も必要になるでしょう。

翻訳の仕事にはさまざまな経費がかかります。上手に確定申告することで納税額を抑えて、日々の暮らしを良くしていきましょう。

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