翻訳の仕事に役立つ本当の資格。TOEICや英検だけでは不十分な理由。
翻訳の仕事を始める上で、資格を取ろうとする方がたくさんいます。
たしかに、資格があれば箔がつきますし、翻訳の仕事に近づいた気になります。
しかし、目指す資格や取り方に気をつけないと無駄な時間を費やすだけになるかもしれません。
「翻訳者になるために資格って必要?」
「翻訳者になるためにはどんな資格を取れば良い?」
このように考えている方のために、翻訳と資格の関係をご説明します。
資格取得前の注意。翻訳の仕事に資格は必要ありません!
資格の勉強を始める前にかならず押さえておきたいのは、翻訳の仕事を始めるにあたって資格はあまり必要ないということです。
テストで高得点を取るのと、翻訳の仕事をするのでは、求められる能力が大きく違います。
TOEICで900点取ったとしても、翻訳ができるとは限りません。「小説家になるにはタイピング速度が必要!」と言っているようなもの。本当に大切なのは物語の面白さですね。
くれぐれも、手段と目的を間違えないようにしましょう。翻訳の仕事をするのに何より大切なことは、求人に応募して実務経験を積むことです。
翻訳のスキルアップのために取得できる資格とは
翻訳初心者を卒業して、より早く、質の高い仕事をすることを目指すなら、資格の勉強をして語学力を更に養う、専門性を更に磨くという選択肢が出てくるかもしれません。
そこでどのような資格があるのか見てみましょう。
なお、翻訳の仕事に国家資格はありません。資格を一切取らなくても翻訳者として仕事はできます。
英語の資格
さまざまな外国語の中でも、翻訳の案件では英語が圧倒的多数です。もっとも有名なのはTOEICや英検でしょう。
その他、次のように各分野に特化した資格が多くあります。
- ・日商ビジネス英語検定
- ・工業英語能力検定試験
- ・国連英検
- ・観光英検
- ・全商英検
自分の案件にマッチしたものを選びたいですね。
翻訳の資格
資格を取るなら、語学よりも翻訳そのものの資格を取ったほうが良いかもしれません。
- ・翻訳技能認定試験
- ・JTFほんやく検定
- ・知的財産翻訳検定
これらは純粋に翻訳力をはかるものですから、求人応募時に有利に働くこともあります。
翻訳の仕事のために取りたい、アメリアの「クラウン会員」資格
翻訳のスキルアップを目的に資格を取るなら、実践的なものから取りましょう。TOEICや英検など翻訳の実務とまったく関係のない資格を取っても、ささやかなアピールにしかなりません。
翻訳求人サイトのアメリアには「クラウン会員」という制度があり、サイト内の「実務経験者のみ」の求人に応募することができるようになるという、極めて直接的なメリットがあります。
定例トライアルや翻訳トライアスロンなどでハイスコアを取った一部の方だけが取得できる、形だけでない本物の資格です。
これから翻訳者として活動を始めていくなら、まず大切なのは仕事を取ること。それをスムーズにするためにも、アメリアのクラウン会員取得を検討してみましょう。