翻訳の仕事をクラウドソーシングで探すのはあり?クラウドワークスやランサーズのデメリット
翻訳の仕事を探す方法はさまざまですが、その1つにクラウドソーシングというものがあります。
翻訳に限らずさまざまな求人が掲載されているサイトで、誰でも簡単に利用できる点が魅力です。しかし、一方でデメリットがあることも忘れてはいけません。
「クラウドソーシングって何?」
「翻訳の仕事はクラウドソーシングで探すべき?」
このように考えている方のために、クラウドソーシングの特徴とデメリットをご説明しますので、翻訳の求人探しに使うかどうかを考える参考にしてください。
そもそもクラウドソーシングとは?
クラウドソーシングとはマッチングサイトの一種です。
サイトには、「仕事を依頼したいクライアント」「仕事を請けたいワーカー」がそれぞれ何百何千と登録しています。
あるクライアントが求人の募集を出すと、登録しているワーカーに一斉に表示されるようになります。
ワーカーはたくさんの求人の中から、興味のある仕事に応募します。その後、クライアントが選別を行って仕事の発注に至ります。
※案件によっては複数のワーカーと契約することもあります。
このようなシステムの登場によって、クライアントとワーカーに次のようなメリットが生まれました。
- ・クライアント → 働く意思のある人々に、一斉に求人を紹介できる
- ・ワーカー → たくさんの求人から、自分好みの案件を探せる
今ではクラウドソーシングサービスはたくさんあり、「クラウドワークス」「ランサーズ」などが有名です。
クラウドソーシングで翻訳の仕事を探すデメリット
クラウドソーシングには、さまざまな種類の仕事が掲載されており、翻訳の案件もたくさんあります。
しかし、次のようなデメリットがあるため、安易に手を出すのはおすすめされません。
報酬の値崩れが激しい
クラウドソーシング全体として、価格が低い傾向にあります。
相場を大きく下回る案件も少なくないでしょう。
翻訳者としてのスキルアップはできない
クラウドソーシングにはスキルアップ制度のようなものは一切ありません。
ていねいにフィードバックしてくれるようなクライアントもあまりいません。翻訳の品質が低くても指導してもらえず、見限られて以降絶対に依頼が来ないだけです。
未経験・初心者がただ漫然と仕事をこなしていくだけだと、間違いなく伸び悩むことになります。
地雷クライアントが多く報酬ゼロになることも
クラウドソーシングには「地雷クライアント」と呼ばれる存在がいます。
次のような行動を取るクライアントのことで、立場の弱いワーカー側は何かと不利な状況になりがちです。
- ・指示が不明確
- ・横暴な態度を取る
- ・突然音信不通になる
- ・納品後に難癖を付けて報酬を支払わない
など。契約を結ぶ時点ではどんな相手か分からないことが多く、長く続けていけばまず地雷クライアントと出遭うことになるでしょう。
なお、クラウドソーシングの運営においては基本的に1つ1つの案件には関与しません。そのため、翻訳者自身が企業と直接取り引きしていく必要があります。
翻訳の仕事探しは専門サイトで。クラウドソーシングはその後に
クラウドソーシングはたしかに便利なサービスですが、一方で無視できないデメリットが目立ちます。そのため、メインの求人媒体として使うことはおすすめできません。
翻訳の仕事を探すなら、まず使いたいのがアメリアを始めとする翻訳専門サイトです。
クラウドソーシングのデメリットとして挙げた、相場に見合った報酬、スキルアップ、適正な取引のすべてに問題がありません。
クラウドソーシングはどうしても仕事が見つからない時の補助的な役割として活用しましょう。