翻訳初心者の勉強方法の選び方!独学とスクール「自分に合ったスタイル」選択

翻訳の仕事の経験が全くない初心者の方でも翻訳者の道を選ぶことはできます。その場合の選択肢は二つあります。

  • ・独学で翻訳者デビューを目指す
  • ・翻訳スクールに通って勉強する

今回は「英語力を活かして翻訳スキルを身につけたい」そんな翻訳初心者の方のために、独学での勉強方法とスクールの選び方について紹介していきます。

翻訳初心者が独学で翻訳を学ぶ方法

独学で翻訳者を目指している人の中には、「翻訳の仕事に挑戦したいけれども何から始めていいか分からない」そんな悩みを抱える人が少なからずいます。ここでは具体的に、独学で翻訳者デビューを目指すための三つの学び方についてお伝えします。

翻訳のプロが書いた本を読んでノウハウを身につける

翻訳という仕事につくための学び方をマニュアル化するのは、非常に難しいといわれています。例えば英日翻訳の場合、同じ英単語に対してどの訳語を当てはめるのが適しているかその都度判断しなければなりません。

まったく同じ文章というのはありませんので翻訳者にとっては悩ましい部分ではありますが、腕の見せどころでもあります。そんな翻訳経験のない初心者の方がゼロから勉強を始めるのであれば、どうしても欲しくなるのが教科書的なものです。

そこでおすすめしたいのが、「プロの翻訳者が書いた本」を指南書的に読むという方法です。例えば英語の翻訳者を目指しているのであれば、英日翻訳に関するノウハウが学べる本はたくさんあります。

ではどんな本を選ぶべきか?という点ですが、単純なマニュアル的な本は避けるようにしましょう。選ぶべきは実際の訳文例や添削例などが載せてある参考書です。このような参考書を選べば、より実践的な翻訳に関する知識を得ることができます。

翻訳初心者にとってこのような参考書を完全に理解するのは難しいかもしれませんが、めげずに読み進んでいくことで色々な翻訳のコツを学ぶことができるようになります。

何度も繰り返し読んでいくことで、翻訳に関する多くのことが身につくでしょう。

翻訳スクールの無料翻訳力チェックに挑戦してみる

翻訳初心者の方が勉強を進めていくにあたって、まず知らなくてはいけないのが「自分の現在地」です。そこで必要になってくるのは第三者が見たあなたの実力。

独学で勉強を進めていくと、どうしても自分自身のウィークポイントなどが客観視できなくなってきます。そこでぜひ活用したいのが翻訳スクールの翻訳力チェックです。

ほとんどの場合はプロの翻訳者が無料で添削をしてくれますので、積極的に利用するべきでしょう。また自分自身が興味のある分野を選択することもできますので、これまで全く翻訳の経験がないという方でも無理なく取り組むことができます。

翻訳コンテストなどに積極的に参加する

前述したように、初心者が独学で翻訳の勉強を続けていると、「自分自身の現在地」を客観的に見ることができなくなります。

具体例を挙げると

  • ・翻訳者として仕事ができる実力はついているのか?
  • ・他の翻訳者と比べて自分自身はどう評価されるのか?

このようなことは、一人で勉強していると分かりにくいものです。

そこでおすすめしたいのが「翻訳コンテストへの参加」です。翻訳者初心者として勉強を始めてある程度実力がついてきたと思ったら、ぜひ積極的に翻訳コンテストに参加してください。

翻訳コンテストへの参加というとハードルが高く感じるかもしれませんが、入賞を目指すことだけがゴールではありません。翻訳に真剣に取り組むこと自体が貴重な体験になる上に、訳文に対する意見などからも多くのことが学べます。

このような取り組みは、初心者が翻訳の勉強を独学で続ける上で重要なファクターとなります。コンテストなどの機会はできるだけ活かすようにしましょう。

翻訳初心者ならスクールも選択肢の一つ

初心者として翻訳者を目指すのであれば、スクールに通うのがフリーランスデビューへの最短コースかもしれません。

翻訳の勉強を始めるにあたって一番大切なのはスクール選びです。

  • ・たくさんあるのでどれを選んでいいか分からない
  • ・スクールを選ぶ時の注意点は?

スクール選びは初心者にとって難しいかもしれませんね。お金を払う以上絶対に失敗したくないので、ここではスクール選びの方法とチェックポイントについて述べましょう。

適切なスクール選びが翻訳者デビューへの絶対的な近道となります。

初心者が翻訳スクールで学ぶ場合、通学、オンライン、通信の三つの受講形態から選ぶことになります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分に合ったスタイルを選ぶようにしてください。

通学で翻訳を学ぶメリットとデメリット

実際に学校に通って翻訳を学ぶ一番オーソドックスなスタイルです。メリットは沢山ありますが、通学していろんな人と触れ合うことで、多くの情報が得られるのが一番の強みかもしれませんね。

また翻訳スクールでは他の生徒の訳文を見ることもできますので、自分では思いつかなかったような訳文や考え方に触れることができます。

メリット

  • ・分からないことがあればその場で質問できる
  • ・先生から対面で指導を受けられるので得られる情報量が多い
  • ・モチベーションの維持がしやすい
  • ・他の受講生と交流できる

デメリット

  • ・スクールが遠いと通えない
  • ・時間と費用がかかる
  • ・通信と比較してコストが高い
  • ・開講日が決まっているので自分のタイミングで始められない

新しい受講スタイル オンライン学習

これまでは翻訳スクールといえば通学と通信が基本でしたが、最近増えてきているのがオンライン受講です。

このオンラインスクールには、完全にリアルタイムで提供されるスタイルと、あらかじめ録画してあるアーカイブ配信で勉強するスタイルの二つの方法があります。このオンライン受講は比較的新しいものですので全てのスクールが提供しているわけではありません。(対応しているのはフェロー・アカデミーなど大手)

今後は順次対応するスクールが増えてくると思いますので、オンライン受講のメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

  • ・授業を欠席してもアーカイブの録画授業を受けられる
  • ・先生から直接授業を受けることができるのでその場での質問も可能
  • ・他の受講生の訳文なども見られる
  • ・通学の手間が省ける

デメリット

  • ・ネットの通信状況によってスムーズな受講ができない場合がある
  • ・通学と比較してモチベーションの維持が難しい
  • ・同じスクールの受講生との交流が限定的

通信での翻訳の学習

こちらは昔からある受講スタイルです。申し込みが終わればテキストや課題提出用の書類などが送付されてきます。通信講座ではこのテキストを使って自分で勉強を進めていくことになります。

ではどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

メリット

  • ・自分のペースで学習することができる
  • ・オンラインや通学に比べて費用が比較的安い
  • ・いつでもすぐ始めることができる

デメリット

  • ・モチベーションの維持が難しい
  • ・質問などに対する回答に時間がかかってしまう

翻訳初心者のための基礎知識:まとめ

これまで全く翻訳の経験がなくてもプロの翻訳者として活躍することはできます。また学習方法についても今回紹介したようにいろんな選択肢がありますので、自分のペースに合わせた学習方法を選ぶことが大切です。

独学にしてもスクールに通うにしても、一番大切なのは「プロの翻訳者になりたい」というモチベーションの維持です。また勉強方法も多様化していますので、自分に合った勉強方法を見つけることも勉強を続けるためには欠かせないファクターです。

今回のコラムを参考に自分自身の勉強方法を考えてみてはいかがでしょうか?

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