翻訳未経験者がプロデビューを目指すために学んでおきたいこと

英語が好きで翻訳者デビューを目指して勉強を始める方は珍しくありません。
そんな方が抱える悩みは、

  • ・どんな勉強をしたらいいのか?
  • ・翻訳学校に行かずに独学で勉強はできるのか?
  • ・全くの未経験でも翻訳者として働けるのか?

などが代表的です。

今回のコラムでは、翻訳の未経験者ができるだけ早くプロの翻訳者としてデビューするためには、どのような勉強をするべきか紹介していきましょう。

翻訳未経験者の勉強は「まずは文法」から

未経験者の方に一番にお勧めするのは、文法の復習を最優先することです。
翻訳という仕事を行うには、文法理解がしっかりできていなければなりません。長い文章を正確に読み込んで正しい訳文にしなければならないので、しっかりとした文法知識は絶対に必要です。

まずは中学英語の復習から始めましょう。そこでの注意点ですが、翻訳未経験者が文法の復習をする際、ボリュームのある分厚い文法参考書をメインに勉強することはあまりお勧めできません。

中学英語の文法を復習していく段階で「分からないことがあれば調べる」。文法参考書はそんな形で使うようにしましょう。

文法参考書を全て丸暗記するような勉強法はお勧めできませんが、文法の辞書として持っておくぶんには非常に重宝します。例えば、中学の教科書に出てくる文法や構文に関して分からないことがあれば、参考書で調べることができます。

また英単語の勉強に関しても同じで、翻訳には英検二級程度の単語力があれば十分ですので、難しい単語を全て知っている必要はありません。知らない単語が出てきたら、その都度辞書を使って調べればいいだけです。

それでも自分の単語力に不安がある場合や、英検二級程度では不足と感じれば、その時に初めて英検準一級礎程度の勉強を始めても遅くはありません。

翻訳未経験者でもトライしたい実際の翻訳の練習

翻訳の練習は、翻訳の仕事をしていなくてもできます。まずは実際に翻訳という作業に慣れることが大切ですので、翻訳コンテストなどに積極的に参加するようにしましょう。

また高校生用の英文解釈の問題集などを翻訳するのもお勧めです。プロの翻訳者として仕事を始める前に、実際に翻訳をしてみることが大きな経験になります。

全くの未経験者が翻訳すると、ほんの数行を訳すだけでも多くの時間を要するかもしれません。また自分自身の翻訳に満足できない場合もあるでしょう。これは全ての翻訳者が通る道です。この壁を克服するには、翻訳という作業を繰り返しながら「慣れていく」ことが大切です。翻訳作業を繰り返しながらスキルアップを目指します。

勉強する際に解説書などを読むことで自分自身の課題が見えるようになります。英日翻訳の勉強に役立つ高校生用の問題集もたくさんありますので、自分に合うものを探して使うようにしましょう。

トライアルや翻訳求人は積極的にチェック

翻訳の仕事を全くしたことがない状態でトライアルに応募するのは、ハードルが高いと感じるかもしれません。確かにトライアルに関しては、一度失敗すると同じ翻訳会社への挑戦は1年間できないなどといった制限が存在することもあります。

全くの未経験で翻訳者デビューを目指すのであれば

  • ・応募できそうな求人募集を探す
  • ・挑戦できそうなトライアルを探す

このようなアクションを起こすことで、自分自身に不足しているスキルを知ることができます。

「もし応募するとしたら」という視点を持っていれば、自分自身の現在の立ち位置が分かるようになります。

翻訳に直接関係のないリスニングもスキルアップに繋がります

翻訳者として活動するのであれば、文法や単語の勉強は欠かすことはできません。これらの勉強のほとんどは机の上で行いますが、それ以外の時間も英語の勉強に費やせば、英語力は必ず伸びます。

そこでお勧めなのが、ながら作業ができる「リスニング」です。毎日一時間でもかまいませんので、空いた時間を利用してリスニングしてください。

実際の翻訳作業ではリスニングスキルは求められませんが、英語を聞きながら理解する能力が身につけば翻訳作業に活かすことができます。

リスニングをしているだけで単語や文法の勉強になりますし、自然な英語の組み立て方なども無意識のうちに身についていきます。リスニングで学べるのは「英語のインプット」能力です。翻訳という仕事は訳し方のテクニックだけで上達するものではありませんので、このインプットはスキルアップに繋がります。

英語を理解する能力が低ければ、当然ですが思うような訳文を完成することはできません。もちろん読んで勉強する時間がたくさん取れればベストかもしれませんが、フリーランスや副業的に翻訳者デビューを考えている方がそんな時間を作るのは難しいので、スキマ時間をできるだけ有効に活用することが大切です。

翻訳未経験者向けの翻訳セミナーや勉強会への参加

翻訳学校が主催しているセミナーや勉強会が頻繁に開催されています。探せばすぐに見つかりますので、できるだけ多くのセミナーや勉強会に積極的に参加してみてください。

セミナーや勉強会で学べることは多岐にわたります。実際に翻訳者として活動している方と話をするだけでも、翻訳という仕事に関して多くのことを学ぶことができますし、翻訳者になった自分の将来をイメージすることもできます。また勉強のやり方なども受講生同士でシェアすることができますので、効率のいい勉強方法を知ることができるかもしれません。

このような翻訳セミナーでは、

  • ・具体的な翻訳テクニック
  • ・翻訳者が知っておくべきWordなどMicrosoft Officeのソフトの機能

など様々なことを学べます。

セミナーは翻訳者として働いていなくても参加することができます。またセミナーの後に懇親会などが開催される場合がありますので、その機会を捉えて翻訳者として働いている方と情報交換することも可能です。

早く翻訳者になりたいなら翻訳に必要ない勉強はしない

できるだけ早く翻訳者としてデビューしたいと考えているのであれば、翻訳に関係のない勉強はできるだけ排除するようにしましょう。

具体的な例を挙げましょう。

  • ・ディクテーション
  • ・通訳トレーニング
  • ・英会話レッスン
  • ・TOEIC対策の勉強

これらは翻訳者になるために必要な勉強ツールではありません。

ただTOEICに関しては、翻訳者の仕事をするためには850点程度必要とされていますので、その点数に達していないのであれば、そのレベルに達するまで勉強する必要はあるかもしれません。

一方、すでに900点以上のレベルに達している人がTOEIC問題集で勉強しているケースを見かけることがありますが、そこまでの点を取っているならそれ以上TOEICの勉強をする必要はありません。その時間があれば翻訳の勉強をすることをお勧めします。

TOEICが高得点だからといって翻訳者として仕事ができるわけではありません。翻訳者に求められるのはあくまで翻訳スキルです。きちんと翻訳の勉強を続けていれば、結果としてTOEICの点数も上がりますので、あまりTOEICにこだわる必要はないでしょう。

また英検も同じで、一級を持っているからといってそれが翻訳の仕事を探す際に有利になるわけではありません。

さらに専門分野の知識に関しても同じことがいえます。翻訳する分野の知識がないと、その分野の翻訳はできないというわけではありません。フリーランスの翻訳者として働く多くの方が仕事をしながら専門知識を身につけています。

翻訳にはいろんなジャンルがありますので、翻訳未経験の方で特にこだわりの分野がないのであれば、専門知識の心配をする必要はありません。翻訳の仕事を続けているうちに、自分に向いている分野が見えてくるものです。

できるだけ早くプロの翻訳者として働きたいという目標を持っている方には、今すぐできることがたくさんあります。無駄な作業はできるだけ省いて、最短ルートでのデビューを目指してください。

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