英語翻訳者に求められる適性と向いている人の特徴

英語が好きだからフリーランスの翻訳者になりたいと思う一方、自分に適性があるか悩む人もいらっしゃるようです。どんな職業にも当てはまりますが、翻訳という仕事にも向き不向きがあります。

特に在宅で仕事をするフリーランスの中には、モチベーションを維持するのが難しいとか、一日中誰とも話さず一人で作業するのが苦痛だと感じる人もいるでしょう。そこで今回のコラムでは翻訳者に向いている人達に共通している特徴について説明していきます。

新しいことを学ぶのが好きな人

プロの翻訳者として仕事を始めたからといって、「ここまでできればもう学ばなくても大丈夫」そんな状態には決してなりません。特に翻訳は専門性の高い職種ですので、世界情勢の変化や技術の進化など日々の変化に合わせて知識をアップデートし続けなければ、この仕事を長く続けていくことはできません。

従って、新しいことを学ぶのが好きな人は翻訳者に向いているということになります。どんなに経験豊富なベテラン翻訳者でも、毎日のように新しい学びがあるのが翻訳の仕事です。AI翻訳が進化してきている現在、簡単で定型的な文章などは機械に代替されていくことでしょう。

そこで人間が行う翻訳業務に求められるのは、より専門性の高いジャンルでの翻訳です。それを可能にするのが日々の学びです。知らなかった言葉があればすぐに調べる、そして学ぶのが楽しいと思える人であれば、翻訳者としての適性はとても高いといっていいでしょう。

読書したり文章を読んだりするのが好きな人

プロの翻訳者を目指す人であれば、そもそも文章を読むのが嫌いという方は少ないかもしれません。翻訳という仕事そのものが文章を読み書きする作業です。翻訳者として読みやすい訳文を作るためには、常にクオリティの高い文章をたくさん読む必要があります。

プロの翻訳者に求められるものは豊富な語彙力です。そのためにも日々いろんな文章に接することがスキルアップのベースとなります。

自分自身の翻訳スキルを上げるためには、日本語と英語両方の文章をたくさん読む必要があります。プロの翻訳者として活躍されている方の多くは読書好きです。本を読むのが好きな方は、翻訳者に必要な適性を備えている方と言えます。

必ずしも読書好きである必要はありませんが、少なくとも文章を読むことが苦痛ではない、というのが翻訳者を目指すための大事な要件の一つです。

新しい知識に対して好奇心が旺盛な人

知識欲が旺盛な人は間違いなく翻訳者に向いています。日常的に新しいことに興味を持っている人は、「楽しんで翻訳という仕事を行うことができる」潜在的な能力を持っている人です。

翻訳の需要の高い実務翻訳などでは、発注元の業界の実務に関連した内容を、深く掘り下げて翻訳するよう指示されることが少なくありません。そこで使われている言葉は、一般的な英語の参考書にはまず出てこない専門的な単語ばかりです。

そんな時にも好奇心が旺盛な人であれば、「楽しみながら」リサーチを行うことができます。

一人作業が苦痛にならない人

翻訳業務は基本的に一人で行う作業です。一日中パソコンの前に座って黙々と作業を行う必要があります。一日中誰とも話さないようなことも珍しくありません。

誰かと話していないと落ち着かないという人には、翻訳という仕事は苦痛でしかないかもしれません。逆に一人でいる方が落ち着く、集中して作業をするのが好き、そんな人に向いているのが翻訳です。

細かい決まり事が守れる注意深い人

どの分野の翻訳であっても、とにかくルールが多いのがこの業界の特徴です。一つの訳文を作るのにも様々な決まり事があり、最初は戸惑うかもしれません。

例えば

  • ・フォント
  • ・スペース
  • ・開く漢字と開かない漢字
  • ・表記の揺れ(用語の統一)
  • ・大文字と小文字
  • ・数字や単位などの表記

といったことを指定されます。

これはほんの一例で慣れてしまえば当たり前になってしまうことですが、最初は戸惑うかもしれません。これらのルールや決まり事は翻訳者としての経験を積んでいけば自然と身についてくるものです。

もちろん誤字や脱字にも注意をしなければなりません。また結構あるのが単純な読み間違い。このような単純なミスに気がつく注意深い性格の人は翻訳に向いていると言えます。

客観的な視点でクライアントからのフィードバックを受け入れられる人

納品した訳文をチェックして確認するのはクライアント側の仕事です。翻訳者の仕事は、外国語を自分以外の人にも理解できる文章にすることです。自分ではよくできたと思って納品しても、クライアントの求めるテイストと異なっていたりすると、クレームの対象になることがあります。

ここで必要になってくるのは客観的な視点です。クライアントからのフィードバックそのものが「客観的な評価」ですので、きちんとそれを理解することが求められます。常に謙虚な姿勢でクライアントの指摘を受け止められる人は翻訳者に向いています。

もちろん評価する人によっては、的を射たフィードバックでない場合もあります。そんな場合でも、そのフィードバックで示されたクライアントの意図をくみ取ることが、翻訳者に求められるスキルの一つです。

翻訳者に求められる粘り強さ

翻訳という仕事は高い集中力を求められる重労働です。実際に仕事をしていると心が折れそうになることもあります。そこで求められるのは、粘り強くひたすらリサーチしながら訳文を作り上げる集中力です。

例えばこんなことが起きるかもしれません

  • ・あまりにも短い納期の仕事を受けてしまった
  • ・原文の意味がわかりづらくどんな日本語に置き換えたら良いかわからない
  • ・専門用語が多く辞書に頼りっぱなし

実際に仕事を始めると、心が折れそうになる瞬間が頻繁にやってくるかもしれません。それでも何とか踏ん張ってパソコンの前で作業を続ける、そんな粘り強さを持っている人は翻訳者に向いている人です。

プロ意識を持って誠実に翻訳に向き合える人

プロの翻訳者として誤訳は絶対に避けなければなりません。そのために必要になってくるのは翻訳者としてのプロ意識です。言うまでもなく英語力は必須です。しかし、それよりも大切なのが翻訳という仕事に対する誠実な姿勢です。

実際に翻訳作業をしていると、「日本語の意味は通じるけども何か違和感を覚える」といったことがよく起こります。そのまま流してしまえば楽ですが、そんな時、自分の違和感を信じてもう一度訳文をチェックしてみる、そのくらい自分の仕事に誠実な人は翻訳者に向いています。

日常生活でも言葉を大切にできる人

翻訳は言葉を扱う仕事です。従って、日常生活においても言葉遣いに気を配れる人は翻訳者に向いています。例えば普段の会話の中で、自分が発する言葉を慎重に選び、相手を傷つけたりしないようにするというのが良い例かもしれません。

そのような人はほとんどの場合、実際に言葉として発する前に、頭の中のフィルターを通してから喋っています。

話す前に一度頭の中で「日本語から別の日本語」に変換しているわけです。このように自分の言葉を大切にできる人は、とても翻訳者に向いている人だと言えます。

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