英語翻訳者を目指す人必見!スクール選びの方法と注意点
「英語翻訳者デビューを目指すために翻訳スクールでしっかり学びたい」、そんなことを考えている方は多いと思います。全く翻訳未経験の人が副業やフリーランスの翻訳者になろうとして勉強をする場合、やはり翻訳スクールでしっかり勉強することがプロとしてデビューするための最短距離となります。
そこで大切になってくるのがスクール選びです。現在は数多くの翻訳スクールが存在しますが、中には翻訳者として必要なスキルをしっかり学ぶことができない(おすすめできない)スクールが実在するのも事実です。
「高いお金を払ったのに翻訳スキルがほとんど身につかない」、そんな結果を避けるためには翻訳スクールの選び方が大切になってきます。そこで今回のコラムでは間違ったスクール選びをしないために、スクール選びの基本「選んではいけない」スクールの見分け方について説明していきましょう。
英語翻訳スクール選びで注意したいポイント
英語翻訳者志望の人に向けた様々な種類のスクールが混在しているのが現状です。翻訳者としてのスキルをきちんと学びたいのであれば、結果が出ないスクールを選んではいけません。
小さなスクールがおすすめできないというわけではありませんが、個人でやっているような小さなスクールの中には、高額の費用を取るばかりできちんと教えることができないスクールも存在します。
大手スクールであれば問題はありませんが、「選ぼうとしているスクールで本当に翻訳スキルが身につくのか?」、そんな疑問をお持ちの方は結果が出ない可能性のあるスクールの特徴を知っておきましょう。
これから紹介する事項のうち一つでも該当する項目があれば、申し込みをする前に必ず事前調査をすることをおすすめします。
翻訳者デビューすれば誰でも高収入のアピールしている
翻訳は専門的な仕事ですので、一般職に比べて高い収入を得ることは可能です。それでもデビューしたばかりの英語翻訳者がいきなり年収1千万円以上稼ぐのは現実的ではありません。
実際に1千万円以上稼いでいる人は翻訳者の上位5%程度ですので、例えばスクールの謳い文句に、
- ・すぐに高収入を狙える
- ・年収1千万円も可能
といった記載がある場合には注意が必要です。
当たり前ですが「確実に1千万円稼げる」とは謳っていません。しかし、翻訳スクールを探す立場の人であれば、ついそのような甘い言葉に惹きつけられるかもしれません。
このような「現実的ではない収入」をアピールしているスクールについては、もう一度授業内容などをしっかりと調べ直してみましょう。
英語力は問わずに誰でも翻訳者デビューができるとアピールしている
次に紹介するおすすめできないスクールの特徴は、「それほど英語力はなくても大丈夫」そんなアピールをしています。
当たり前ですがプロの翻訳者として仕事をするためには、かなりハイレベルな英語力が求められます。具体的な基準として一つ挙げるとTOEIC850点、英検準一級は最低ラインとして求められるレベルです。
プロの翻訳者と仕事をしていく上でTOEICの点数は必要な資格ではありませんが、自分自身の英語力を判断する時や、応募の際の参考として使用されることはあります。
実際に実績のある翻訳スクールのサイトを見てみてください。きちんとしたスクールであれば、「翻訳者デビューには英語力は不要」そんな表記は一切ないはずです。
おすすめできないスクールの中には、「TOEIC500点、英検3級程度でも十分に翻訳者デビューは目指せる」と謳っているところも存在します。TOEIC500点というのは翻訳者として仕事をしていくには十分ではありません。
従って、このように記載して生徒を募っているようなところは避けた方が無難です。
講師が一人しかいない個人経営スクールでは専門分野に対応できない
一般的に翻訳スクールには複数の講師がいます。ところが個人で経営しているような小規模スクールの多くは、経営者自身が講師を兼ね一人で講義を担当しています。そこで考えられる大きなデメリットが以下になります。
・全ての専門分野に対応できない
翻訳には様々な分野やジャンルが存在します。そして分野が異なっただけで翻訳の作法や仕事内容は大きく異なってきます。
特に、実務翻訳などは細かくカテゴライズされています。大手の翻訳スクールにたくさんの講師がいるのは、それぞれの講師が細分化された分野の専門家である必要があるからです。
過去のコラムでも述べてきましたが、翻訳者としてデビューをするなら、まず自分自身の「専門分野」を決めてから勉強するというのが鉄則です。専門分野をきわめるにはその分野において深い知識を持っている講師から習う必要があります。
従って、講師が一人しかいないようなスクールでは、専門分野に応じたきめ細やかな指導を受けることは難しくなってしまいます。もちろんそのスクールが「特定の専門分野」に特化したものであれば問題はありませんが、そうでないケースが多いようです。
興味を持っているスクールが「どの分野を扱うスクールなのか」明記していない場合は、しっかりとした翻訳スキルは身につかないと思った方がいいでしょう。
・個人スクールの場合「合わないと思ってやめようとすると」返金トラブルなどが起きる可能性も
どんなスクールで学ぶにしても、先生と合わない、そんなケースも出てきます。大手スクールの場合は、事務局の方で生徒の悩みや相談に対応してくれますが、個人スクールではそんな対応は期待できません。
また先生の説明が分かりづらかったり、講義の内容に疑問があったりしても、悩みや疑問に対応してくれる窓口がいなければ解決することはできません。従ってスクール選びを間違った場合、生徒に残された選択肢はそのスクールをやめて別のところに移る、そんな選択肢しか残されません。
また受講料に関しても、入会時に諸費用を全額一括で支払うよう求められることが多く、中途解約時に返金してもらえないケースが少なくないようです。
事前にしっかり調べておきたいスクールの運営情報
たとえ個人経営のスクールであっても、しっかりと運営されているところも存在します。気になる翻訳スクールがある場合、次のような方法で会社の信用度や会社情報を調べることが可能です。
- ・スクールのサイト内に会社の住所や責任者の名前が記載されているか
- ・法律に基づく表記がきちんとなされているか
これらが記載されていなければ、今一度調べ直すようにしましょう。
きちんとした企業運営をしているスクールであれば、サイト内に必ず以下の項目が記載されています。
- ・会社概要
- ・会社の住所
- ・会社の電話番号
また法人組織の会社であれば会社名で検索すると、「法人番号」を含めた情報を見ることができます。この方法で検索してもヒットしない場合は、おすすめできないスクールの可能性が高くなります。
後悔しない翻訳スクールの選び方まとめ
これからしっかりと英語を勉強して翻訳者デビューしようとしている方にとって、スクール選びは一番大切なファーストステップとなります。
気になるスクールがあれば、他のスクールと比較しながらしっかりと調べましましょう。また気になる点があればスクールに直接問い合わせるなど、事前調査をしっかりと行いスクール選びで後悔しないようにしてください。