英語翻訳に向いている方の特徴とクライアント評価が高い人材の特徴

在宅で副業として、あるいはフリーランスとして活躍している翻訳者が増えてきています。
全くの未経験からでも始められるのが翻訳という仕事の魅力ですが、高い英語能力以外にもクライアントから求められるものはたくさんあります。

今回のコラムでは「クライアントが求める翻訳者」について説明していきます。

クライアントから高く評価される翻訳者の特徴

では具体的に、「こんな方は翻訳者に向いている」そして「こんな翻訳者はクライアントの評価が高い」という観点から見ていきます。

これから紹介する全ての条件を満たす必要はありませんが、一つでも該当することがあれば、よい翻訳者としてクライアントから高く評価されるでしょう。

分からないことを自分自身でリサーチするスキルを持っている方

翻訳作業の工程の中で最も重要な要素の一つがこの「リサーチスキル」です。正確な情報を効率よく集められる能力があれば、無駄に時間を費やすことなく翻訳作業を進めることができます。

分からないことがあれば徹底的に調べる習慣を身につけることが大切です。なんとなくおぼろげに理解した状態で翻訳するのは、絶対に避けなければなりません。
リサーチには、

  • ・インターネットで調べる
  • ・文献で調べる

という方法がありますが、Web上の情報を利用する場合は信頼に足るソースのみを参考にすることが求められます。そこで、効率よく作業を行うためには、日常作業の中でネット上のどこに信頼性の高い情報があるか事前に調査しておくことが大切です。

英語力以上に日本語能力の高い方

英日翻訳の場合、特に求められるのが、日本語のライティングスキルです。たとえネイティブレベルの英語理解力があったとしても、分かりやすく正確な日本語でアウトプットできなければ翻訳者として評価されません。

これから翻訳者を目指そうと思って勉強している方は、英語の勉強と同時に日本語のライティングスキルをブラッシュアップする必要があります。正確な日本語で書いてあったとしても、読み手に伝わりにくい表現を使っていると一人前の翻訳者としては見てもらえません。

感性が豊かで想像力に長けている方

英語翻訳には数多くの分野やジャンルが存在します。中でも人気の高い映像翻訳では、英語言語の裏側にある「ニュアンス」を読み取って、的確な言葉で表現できる能力が求められます。

特に映画やドラマ等の字幕翻訳では、文字数などいろいろな制約がありますので、決められたルールの中で伝わりやすい文章にするには、翻訳者に卓越した感性が求められます。

また文化の違いや言葉の使い方の違いにも精通する必要があります。同じ英語翻訳でも、アメリカ英語とイギリス英語では使っているワードが異なることがある上、スラングなども使われます。

特にジョークなどは文化的な背景を理解していなければ、伝わりやすい日本語に翻訳することはできません。翻訳者が一番手を焼くのは、そのまま日本語に翻訳しただけでは「何も伝わらない」言い回しがあることです。そこで求められるのは翻訳者の想像力です。

英語だけではなく他の分野の知識も幅広く持っている方

翻訳者としてデビューを目指すのであれば、必ず必要になってくるのが「専門分野」を持つということです。英語翻訳におけるジャンルや分野は多岐にわたりますので、翻訳の勉強を始める時には何を専門にするかできる限り決めておきましょう。

これまでの社会経験や学生時代の勉強が大きく役立つのが翻訳の仕事です。例えば医療関係の仕事をしていたのであれば、その知識を活かして医療分野の翻訳を専門分野にするのもいいでしょう。

また学生時代に理工系の学部に在籍していたのであれば、それを活かした分野を選んでもいいでしょう。副業・専業にかかわらずこれまでの経験を生かすことは大切です。これまでの仕事や勉強を通して身につけた知識は、翻訳者になるための大きな力になるでしょう。

それ以外にも、これまでの経験が翻訳者としての仕事に活かせることがあります。
例えば仕事の実務経験がある方であれば、

  • ・クライアントは翻訳者に何を求めているのか
  • ・クライアントは翻訳にどのようなテイストを求めているのか
  • ・どのような状況で使われる翻訳か
  • ・どんな点に注意すべきか

などはクライアントの指示がなくても、クライアントとのやり取りの中で理解できるはずです。

このような理解力と積極性を示せば、クライアントとのやり取りがスムーズになる上に、翻訳者としての評価を上げることにもなります。

クライアントとのやり取りがしっかりしている方

仕事を受注すればクライアントとのやり取りが始まります。個人事業主、あるいは副業として翻訳を始めるのであれば、ビジネスマナーも評価の対象となります。スムーズにやり取りして納品までしっかりこなすことができれば、クライアントから高評価を得られるでしょう。

求められるものは高い英語能力だけではありません。英語力の高さは翻訳者に求められる重要な条件の一つですが、全てではありません。英語力に加え責任を持ってきちんと仕事を遂行することが、プロ翻訳者として仕事を続けていく上で絶対に必要なスキルです。

機械的な翻訳ではなく原文の全体的な内容を把握できる方

翻訳作業を始めるに当たってまずやるべきことは、文章全体の把握です。目の前にある英語の文章を機械的に翻訳していくだけでは、クライアントが求める訳文にはなりません。

翻訳者には与えられた仕事の全体像を把握するスキルが常に求められます。従って、一旦文章全体の内容をしっかりと把握した上で、翻訳作業に取り掛かることが大事です。どれだけ英語能力が高くても、センテンスごとに機械的に翻訳していくような作業の進め方は絶対に避けなければなりません。

翻訳者としての評価を下げてしまう要素

ここまで「翻訳者に向いている人の特徴」について述べてきましたが、逆に翻訳者としての評価を下げてしまう要素もありますので注意してください。

前述したように、学問だけではなく実務経験のある方を翻訳業界は求めています。従って、自分の学歴に固執してその部分だけを自分のストロングポイントとしてアピールするようなやり方は避けるべきです。

英語力だけをアピールするのではなく、翻訳未経験者だとしても次のような人は、クライアントから育てがいのある人材だと認識してもらえます。

  • ・これまでの経験を踏まえ、興味がある分野をはっきりアビールできる人
  • ・実務経験と人柄でアピールできる人
  • ・仕事に対する意欲と責任感をアピールできる人
  • ・コミュニケーション能力の高さをアピールできる人

フリーランスの翻訳者が身につけておくべきことは多岐にわたっています。翻訳者デビューするためには、英語以外にもたくさんのことを学ばなければならないので、今から準備をしても早すぎるということはありません。

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