ご利用企業インタビュー

株式会社インターナショナル・インターフェイス

起業を決意して選んだのが翻訳業

会社の設立は2000年6月。現在、代表取締役である廣瀬紀彦さんは当時会社員で米国在住でしたが、以前から起業の意志があり、ちょうどインターネットビジネスが全盛だったこのときに、自身も会社を立ち上げようと決心したのだそうです。「さまざまな事業を検討しました。在庫を持つのはリスクが大きいと思い、翻訳をやってみようと考えたのです。その頃は大手通信事業者のシリコンバレー事務所でベンチャー投資の責任者をしており、業務の途中でしたので、まずは友人に社長を任せて会社をスタートさせました」(廣瀬社長)

 仕事が一段落した2003年に廣瀬さんは会社を辞職しましたが、翻訳会社のほうは友人に任せたまま、ご自身はそれから3年ほどアメリカを拠点に、世界中の新技術や新ビジネスを発掘して企業との提携などをサポートするコンサルティング業を行っていました。そして2006年、自身の仕事も軌道に乗りクライアントに日本企業が増えてきたこと、そうそう友人に社長を任せたままにはしておけないこと、などがあり、生活の拠点を日本に移し、翻訳・通訳業とコンサルティング業をひとつの会社にまとめて自らが社長となって進めていくことにしました。

一般ビジネス翻訳から、IR資料、経営分析書まで

設立の経緯からもわかるとおり、現在同社では、翻訳業とコンサルティング業を2本柱として業務を遂行しています。これ以外に、通訳者の派遣、Webやビデオなどの制作、イベントや会議のプロデュースなども行っています。
 翻訳では、設立以来メインで行ってきた一般ビジネス翻訳、技術翻訳に加え、2006 年以降は投資家向けのIR 資料、経営分析資料、法務・契約書などの翻訳が増えてきました。また、翻訳とコンサルティングをひとつの会社で行うようになってからは、コンサルティングで必要な書類の翻訳を翻訳部門が担当することもあります。
 言語では、中国語や韓国語からの翻訳も若干ありますが95%は英語で、うち85%を日英翻訳が占めているそうです。
「日英翻訳では、例えば社長の言葉などメッセージ性の強いものははじめから英語ネイティブの翻訳者にお願いすることが多いですが、勘定科目が出てくるようなIR 資料、契約書などは英訳であっても日本人翻訳者が一次翻訳をしたほうが良い場合もあります。弊社でも会計や経済、法務などに強い日本人翻訳者の方に活躍していただいています」(廣瀬社長)

翻訳力プラスアルファの翻訳者に期待

 現在、社員数は10名。翻訳に関しては、外部翻訳者との窓口になる翻訳コーディネーターが専任で1名、他業務との兼任で4名、翻訳者(外部翻訳者に依頼した案件のプルーフリードも含む)が5名というのが基本の体制です。外部の登録翻訳者は約550名。同社のHP、アメリアのJOB INDEX などから通年で登録翻訳者を募集しています。「トライアルの応募は毎日のようにあります。合格者は年間30名ほど。応募の条件は特にありませんが、審査に時間がかかるので、やはり実務経験者を優先することになります。会計や法務などに明るい
方、企業で国際的な業務に従事していた方など、翻訳以外にも実績を持っている方はなおありがたいです」(廣瀬社長)
 翻訳業務に関しては、社内翻訳者と登録翻訳者にバランスよく割り振るようにしているといいます。「お客様からの要望が複雑だったり感覚的だったりするときは、直接お客様とコンタクトの取れる内部翻訳者が担当したほうが、よいものに仕上がります。また、翻訳の受注には波があるので、内部翻訳者のス
ケジュールが空いていても、その分野における専門の登録翻訳者の方にお願いして、常に優秀な翻訳者とのつながりを保つようにしています」(廣瀬社長)

わが社のここが自慢!ビジネスの現場を熟知した社員が豊富

もともと翻訳とは関係のないところから会社を始めた同社ですが、それが他社とは違う会社の特長であり、今ではむしろ武器になっていると廣瀬社長は言います。

「翻訳のことを知らなかったからこそ、『翻訳とはこうあるべきだ』という枠にとらわれず、『クライアント企業が求めていることは何か?』という視点でやってこられたような気がします。それから、私をはじめ社員の多くが世界中の企業を相手に長年仕事をしてきており、常にリアルにビジネスに関わっているという点で、ビジネスの現場で使われている言葉や慣習などをよく理解しています。それは翻訳する際に非常に役に立っていると思います」

お客様によって要望はさまざま。正確性を重視して訳してほしいということもあれば、伝えたい内容が同じであれば原文とは言葉が違ってもいいということもあります。「こうあるべき、というのはお客様が決めること。常にお客様の側に立って、必要とされる翻訳とは何かを見つけ出し、仕事に当たるようにしています」(廣瀬社長)


スタッフからひとこと!
次もお願いしたいと思える翻訳者とは
 コーディネート業務を担当するお二人から、翻訳者の方にぜひともお願いしたい3つのことを伺いました。

「ひとつめは、やはり正確性です。誤訳や単純なミスは、なくすよう注意していただきたい。例えば、箇条書きで6つあるのに、訳文には5つしかないとか、ちょっと見直せば防げるようなミスをする方が少なからずいらっしゃいます。これは必ずなくしてほしいと思います。さらにいえば、お客様の要望に合わせて、正確かつ柔軟な訳文というのがベストです。この2つは相反することのように思えるかもしれませんが、意訳をして読みやすい文章にしたら正確性が損なわれるか、といえば、そうではないと思います。多少原文から離れても読みやすくするのがいいのか、原文から離れず正確なのがいいのか、そこは柔軟に対応していただければ非常にありがたいです。私どもも、事前にお客様の意向を聞いて、翻訳者さんになるべく伝えるようにしたいと思っていますが、わからないとき、指示が抜けているときは、尋ねていただきたいと思います」(鴻巣さん)

「2つめのお願いは、できるだけ深く調べる、ということです。お客様独特の用語や、社内で好んで使われている言葉などを、企業HPなどで調べて訳文に盛り込んでくださる翻訳者さんもいらっしゃいます。どこまで調べられるかはケースバイケースでしょうが、努力の度合いは伝わってくるものです。どこで調べたのかソースをコメントなどで入れていただけると、チェック作業がやりやすくなり助かりますし、『ちゃんと調べていただいているんだな』というのが伝わってきて、次もお願いしたいなと思います。やはり、よくお願いする翻訳者さんは、調べものを深くしていただいている方のように思います。例えば、アニュアルレポートの場合、昨年版をチェックして、日本語の言い回しや単位の書き方まで揃えてくださったり。気を配ってくださっていて、信頼できます。

最後の1つは、お返事は早めにいただきたい、ということです。OKのお返事はもちろんうれしいですが、今はスケジュールが詰まっていて受けられない、というお返事ならなおさら、すぐにいただけると次の方に早くお願いできるので助かります。パソコンのメールを外出先でも見てくださっている方や、携帯のメールにも連絡くださいとアドレスを知らせてくださっている方は、優先的にお声がけしようと思います。受けられない、というお返事でも、とにかく素早くいただければ悪い印象は残りません。この方は返事が早いから、まずは聞いてみよう、ということになりますので、そうした環境も整えていただければと思います」