ご利用企業インタビュー

株式会社ボンズ・インターナショナル

株式会社ボンズ・インターナショナル新薬の承認申請を得意とするメディカル翻訳会社

株式会社ボンズ・インターナショナルの創業は今から19年前の1992年。創業社長は大手翻訳会社でメディカル部門チーフコーディネーターをしていた前歴をもち、将来性のあるメディカル分野に特化して翻訳サービスを提供していきたいと独立、同社を立ち上げました。

設立当初は医療機器メーカーを中心に製薬会社他のクライアントを開拓しつつ、工業、特許、法律など一般産業翻訳にも幅広く対応していたといいます。それから徐々にメディカル系を強化していき、今では業務の9割以上をメディカル翻訳が占めています。また、メディカルとひとくちにいっても分野は多岐にわたります。同社では特に強い分野として医薬品、医療機器等の承認申請関連の翻訳を数多く手がけています。

「薬の承認申請には大きく分けて5つの段階があります。開発の初期段階にあたる“基礎試験”、動物実験などを行う“安全性試験”、製剤の組成や製法などを考える“製剤化研究”、薬の有効性、安全性を見極めるための“臨床試験”、そして“薬事申請”です。また他にも学術論文やマーケティングに関する翻訳などもあります。当社ではこれらの分野を全部で72種に細分化して管理し、翻訳者やチェッカー、監修者など各種エキスパートを揃えています」(翻訳部 チーフコーディネーター 宮風呂朋子さん)

翻訳者の特性を把握して最適な人材配置を

現在、同社に登録するメディカル翻訳者は約800名とのこと。前述した72種のどの翻訳に対応できるか細かく登録されており、コーディネーターはクライアントから翻訳の依頼があると、その仕事に最も適任な翻訳者を見つけ出してオファーを出します。

「クライアントからの見積もり依頼には、なるべく1時間以内に返事をするよう心がけています。そのため、仕事をお願いする頻度の高い翻訳者さんはおおよそのスケジュールを把握しており、得意分野と空き状況をみて打診をします。さらに各人の長所短所、あるいは個性などもできるかぎり考慮して、最も理想的なマッチングになるように気を配っています」(宮風呂さん)

翻訳者の長所短所とは、例えば文章のスタイルや用語の統一が得意かどうかといったこと。一般の翻訳では当たり前のように聞こえるかもしれませんが、医薬翻訳ではMedDRA(国際的な医薬用語集)、薬局法、厚生労働省薬品副作用用語集など表記等に関して準拠すべき複数のルールがあり、それらに関わった業務経験を持っている人は対処できるけれども、関わったことのない人はその存在すらも知らない、というものもあるのだそうです。

専門性が高いだけに学べば学んだだけ身につく

登録翻訳者の募集は、通年行っています。

「翻訳雑誌、医学や科学の総合誌、医薬系専門誌などに求人広告を出していますが、中でもアメリアを通してご応募いただいた方の登録率は高く、既に多くの方にご活躍いただいています」(宮風呂さん)

メディカルは非常に専門性の高い分野ですが、一方でそれゆえに学ぶべき内容が明確なので、新たに学びたい人にも向いていると宮風呂さんは言います。「日本語でも英語でも聞いたことのない単語が数多く出てくるので最初は難しく感じるかもしれませんが、分野が細分化されているだけに、ある程度覚えてしまえば、その分野はやりやすくなります。知識をお持ちの理系の方はもちろん、表現など柔軟に対応できる文系の方にも向いている分野だと思います」(宮風呂さん)

業界全体では比較的高い需要を保っている医薬翻訳業界ですが、分野によっては急激な需要減に見舞われることもあるといいます。例えば十数年前に安全性試験は世界共通なので英語書類のままで通用することになり、この分野の翻訳の需要が極端に減りました。メディカル翻訳者は、製薬会社のHP 等から需要の多い分野の傾向を読み取り、新たな分野にも挑戦するといった対応も必要かもしれません。

わが社のここが自慢!  正確性が重要で、機密性の高い分野だけに、クライアントの信頼を得ることが非常に重要なこの業界。同社の特長を宮風呂さんに伺いました。

■担当者ごとのデータベースを作成

同じ会社でも部署が違ったり、担当者が別の人に変わると、採用される表現や訳語が変わることもあります。たとえ担当者が変わっても、あるいは翻訳者が別の人になっても、常に要望に合ったレベルの翻訳を仕上げるために、データベースを担当者ごとに作成して対応するようにしています。

■特Aランクでお客様の高い品質ニーズに対応

弊社の全800名の登録翻訳者のうち、40〜50名の方を特Aランクと位置づけています。クライアントである製薬会社の担当者の方は、たいていご自身でも翻訳ができますが、多忙を極める業務の中では実現が難しいであろうハイクオリティを提供するのが特Aレベルの翻訳です。クライアントが要求する品質が極めて高い場合には、絶対的に信頼のおけるこのレベルの翻訳者さんに依頼します。

■担当者をサポートする一歩先のサービスを

クライアントの要望に添った翻訳物をあげることは当然ですが、弊社ではさらに一歩進んだご提案を行うことを実践しています。仕上がった翻訳を受け取ったクライアントの担当者は次に何をするか?他の言い回しも考えられる箇所では、代訳の候補は何か、どちらがよりふさわしい表現か検討することでしょう。それを見越して、クライアントがひっかかりそうなところには、なぜこの訳文を選んだのか裏付けとなる情報を添付するのです。クライアントの最強のアシスタントになるような、そんなプラスアルファのサービスを弊社では心がけています。

スタッフからひとこと!関わる者全員が“満足できる仕事”を 翻訳部 チーフコーディネーター 宮風呂朋子さん

私たちコーディネーターの仕事は、クライアントからの依頼内容を翻訳者さんに伝えることから始まりますが、それだけでは“満足できる仕事”にはならないと考えています。実際に訳文を作り上げるのは翻訳者さん。ですから「こんな資料があればやりやすい」「こんなやり方にすればより品質を高めることができる」といったことを一番よく知っているのも翻訳者さん。その声を聞いて、クライアントに伝え、仕事がスムーズに、最良の状態で進むようにするのがわれわれコーディネーターの仕事です。クライアントの満足はもちろん、翻訳者さんにもこの仕事をして良かったと満足してもらってはじめてコーディネーターも満足感が得られます。そんな3 者がみんな満足できるような仕事をしていきたいと思っています。 

時々、受注側という立場から意見を述べることを躊躇される方もいらっしゃるようですが、私たちコーディネーターも翻訳者さんの意見を聞くと勉強になります。こちらから無理を言うこともありますし、すべての意見を反映できない場合もありますが、積極的に発言していただければと思います。

私たちが携わっているのは、人の命に関わる翻訳です。直接、その成果を実感できる機会は少ないですが、自分が携わった製品が世に出て、患者さんの役に立っていることを感じられたときには、非常にやりがいを感じます。新薬開発の大きな流れの一端を担っている重要な仕事ですので、常にレベルの高い翻訳をあげてくださる翻訳者の方を募集しています。

また、翻訳者だけでなく、チェックやレイアウト(主にMicrosoft Office)のスタッフも募集しています。プロの翻訳者の訳文に触れられますので、最初のステップとしてこちらを経験するのもよいと思います。ぜひチャレンジしていただければと思います。

翻訳部のスタッフの皆さん。左から2 番目が宮風呂さん

翻訳部のスタッフの皆さん。左から2 番目が宮風呂さん