ご利用企業インタビュー

株式会社アイ・エス・エス

株式会社アイ・エス・エス創業47年の語学プロフェッショナル・サービス企業

株式会社アイ・エス・エスは通訳、翻訳、コンベンションサービスの3つの業務を柱に1965年に創業しました。翌年には日本初の同時通訳養成校アイ・エス・エス・インスティテュートを開校、また1996年には外資系企業に特化した人材紹介事業をスタートさせるなど、語学、人材、コミュニケーションを切り口に広く業務展開を図ってきました。

「翻訳に関しては、法人様向けの産業翻訳サービスと翻訳業務に携わる人材派遣サービスを行っています。弊社の特長のひとつとして、例えば国際会議の企画運営に伴って発生する文書の翻訳を翻訳グループが担当し、国際会議での同時・逐次通訳を通訳グループが担当するなど、各部門が密に連携しながら仕事を進められる点が挙げられます」(取締役 教育事業部長 水野裕子さん)

主な翻訳の分野としては、金融、IT、法律、一般ビジネス、そしてメディカルにも力を入れているといいます。

「また、最近の傾向としては、高級ジュエリーや高級車などラグジュアリーブランドメーカーからの案件が増えています。ブランドブックや新車カタログなどブランドの顔となるドキュメントが多く、より日本語の表現力が問われます」(営業統括部 翻訳グループ チーフコーディネーター 今泉辰也さん)

品質重視の一貫した管理体制

翻訳グループのスタッフは15名で、営業、コーディネーター、品質管理の3つのチームに分かれています。プレゼンテーション用資料、ウェブサイトなど外部に向けて発信する文書など、表現力が求められる案件が増えている昨今、特に品質管理チームの拡充に力を入れているそうです。品質管理の責任者とコーディネーターの責任者を同一人が兼務することで、業務フロー全体にくまなく目を通しサービス全体の品質を高めるシステムを採っています。

また、登録翻訳者、チェッカーのリクルーティングにも力を入れており、その担当者は品質管理チームの一員として、品質管理の実務部隊と密に連携をしながら、優れた翻訳者、チェッカーの開拓を行っています。

「登録翻訳者の採用は、担当者がアメリアの『会員プロフィール検索』などを活用して探すほか、弊社サイトで通年トライアルの受け付けをしています。トライアルは即戦力となる人材を求めていますので実務経験がある方が条件で、毎月20〜30名の応募があり、合格者は1、2名です。他にチェッカー専用のトライアルもご用意しています。また、社内翻訳者として実績を積む人材派遣の選択もありますので、検討していただければと思います」(今泉さん)

派遣先は外資系企業が8割

人材派遣では、派遣先は外資系企業が約8割で、業種は金融、IT、メディカルが比較的多いそうです。翻訳業務のみのニーズに加えて、最近は通訳・翻訳の両方できる人を希望する企業も増えています。

「弊社の場合、通訳・翻訳など語学のスキルを持った人材の派遣に特化していますので、事務業務のみで語学力をまったく必要としない仕事は基本的にありません」(営業統括部 人材派遣グループ マネージャー 田口正行さん)

人材派遣の登録は基本的に通訳・翻訳の経験不問で誰でも可能です。ただ、採用する企業側が“ビジネス経験のある方”という条件を必ずといっていいほど入れてくるのが現実だとか。翻訳業務でなくても、1 年以上の企業勤務の実績を積んでから登録するのが採用までの近道のようです。

登録時には面接や英語のレベルチェックが行われます。

「弊社では登録時に語学スキルチェックを受けていただきます。また、ご経歴や今後のキャリアプランなどを伺い、ご希望とレベルに合ったお仕事の紹介をしています。今後の方向性が決まっておらず迷われている方も少なくありません。キャリアを生かしてどのようにステップアップしていけるかご相談にのりますので、まずはご登録にお越しいただければと思います」(田口さん)

わが社のここが自慢!人あってこその翻訳サービス

パソコンやインターネットの機能を駆使し、さまざまなツールを使いこなして効率化を図るのが昨今の傾向ですが、それらに頼りきるのではなく、必要な場面では人がきちんと手を掛けることを大事にしているという同社。人材派遣スタッフの登録面接に長い時間を掛けるというのも、その一端です。

「弊社が派遣してお客様にサービスを提供するから品質を高く保ちたいというのももちろんですが、社内翻訳者として自分に合った仕事でスキルを伸ばし、ステップアップしてさらに高度なスキルが求められる派遣先に行ったり、フリーランスの在宅翻訳者として活躍したりしていただければ、弊社としても非常にありがたいことです」(水野さん)

翻訳案件の業務フローでも、人がしっかりと手を掛けることで品質を保てるようなシステムを構築しています。

「在宅の登録翻訳者が訳す一次翻訳の段階で、お客様が求めるレベルの訳文に仕上げていただけるよう、コーディネーターから指示を出していますが、それでも十分ではないことも少なからずあります。訳抜け、誤訳、誤字脱字などの基本的なチェックは在宅の登録チェッカーが行い、そのうえで最終的に品質管理チームの者がブラッシュアップをして、お客様の要求される品質まで高めて納品するようにしています」(今泉さん)

「クライアントも登録翻訳者も付き合いの長い方が多いです。人材あってこそ、お客様にも続けてご利用いただける。そこが有機的に繋がっていると感じています」(水野さん)

学校、派遣事業、翻訳サービスとステップアップしていけるシステムが整っている同社には、人を育てていくというDNAが創業当初から受け継がれてきているといえます。

スタッフからひとこと!

同社で業務フロー全体を管理する翻訳グループ チーフコーディネーターの今泉さんは、「どんな翻訳でも、翻訳者さんのプロフェッショナリズムが現れるものです。そして、弊社の品質管理チームのメンバーはすべて翻訳者ですので、それを必ず見抜きます。われわれは翻訳された訳文を通して、翻訳者さんの人柄とコミュニケーションをとっていると思っていますし、そこに喜びを感じています」と話します。

直接顔を合わせたことはなくても、きめ細やかな原稿を見るとその翻訳者さんへの信頼度はアップし、プロの仕事をしてくれたことに感謝の念が生まれるというわけです。

「弊社では“現場対応力”と呼んでいますが、納期を守れるか、コーディネーターから聞くクライアントのニーズを的確に理解し訳出に反映できるか、リピートの案件のときに前回をふまえて訳出できるか、といったことが非常に重要だと考えています。末永くおつきあいできるのは、やはり翻訳力に加えて、この現場対応力がある方です。人材派遣でも同じで、この現場対応力がある方には、リピートでお仕事の依頼があります」(水野さん)

翻訳の質はもちろんのこと、翻訳周辺の気配りについてもプロフェッショナリズムは重要なこと。同社で活躍する登録翻訳者の方々はみな、この両方を兼ね備えているそうです。

また同社では優秀なチェッカーも数多く育てていきたいと考えています。

「チェックも弊社では専門スキルと見ています。翻訳ができればチェックができるわけではなく、翻訳とはまた違うスキルが必要です」(水野さん)

「翻訳者だけではなく、チェッカーの皆さんも品質を作る上で鍵となります。チェッカー専用のトライアルも設けていますので、チェッカー道を極めたいという方はもちろん、もしかしたら翻訳者よりもチェッカーが向いているかも、と思う方は、ぜひ一度チェッカーのトライアルに挑戦してみてください」(今泉さん)