ご利用企業インタビュー

modisデザイン株式会社

modisデザイン株式会社ネイティブライターが文章をデザインする

modisデザイン株式会社は、大手オーディオメーカーで取扱説明書やカタログを制作する部署に所属していたメンバー3人が早期退職制度を利用して、2006年に設立した会社です。現在、社長を務める諏訪部さんは前職では日本語のテクニカルライターとして取扱説明書などのライティングをしていました。共に退職して起業したピーター・スレイドさんとキャル・ライアルさんはネイティブ・ライターとして英語のライティングを担当していました。

「弊社のロゴにある“text design(文章をデザインする)”には、自分たちのキャリアを生かして日本語と英語のライティングを中心に仕事を受注したいという会社を始めた頃の想いが込められています。さらに、もともと理系でプログラミングの仕事をしていた経験から、紙媒体だけでなく、インターネットを使ったインタラクティブなコンテンツも積極的に提案していきたいと考えていました」(諏訪部さん)

現在、同社の業務の柱は3つ。英日・日英翻訳や英語圏のネイティブによる英文ライティングなどのテキストデザイン。紙面やホームページなどのグラフィックデザイン。そして、FLASH やPHP などのプログラミングの技術を活かしたeラーニングの企画・制作です。

翻訳、ライティングからeラーニングの企画・制作まで

翻訳の受注については、主に2つのルートがあるそうです。ひとつは海外の翻訳会社からの翻訳依頼。日本語の翻訳を請け負う翻訳会社として複数の国の翻訳会社と提携しているそうです。

「企業サイトの日本語版制作、ビジネス文書の翻訳など内容はさまざまです。ときには料理やインテリアの本、児童書など書籍の翻訳を請け負うこともあります」(諏訪部さん)

もうひとつは日本企業からの依頼で、英語ネイティブによる英文ライティング、英日・日英翻訳があります。

「弊社は英語圏のネイティブライターが2名在籍していますが、そのような制作会社は少ないようで、社内報やプレスリリース、アニュアルレポートなどの英文ライティングの依頼が多くあります。また付随して、それらの文章を日本語に翻訳する英日翻訳の依頼も増えています」(諏訪部さん)

さらに、今後期待が持てる分野としてe ラーニングの企画・制作があります。

「最近の日本企業はグローバルで世界中に支店があり、現地で社員を雇用するケースが増えています。そのため、社員向けの教育教材を英語で作り、それから日本の社員用に日本語に翻訳するケースも珍しくありません」(諏訪部さん)

個別の能力を発揮して活躍してほしい

現在、社員は6名。英語ネイティブライター兼グラフィックデザイナーが2名、日本語ライター1名、日本語ライター兼プログラマー1名、DTP担当1名、営業1名です。

「社内翻訳者兼海外コーディネーターに現在空きがあり、アメリアを通して募集させていただいています。制作物の品質は担当者の能力に左右されるため、常に一定の品質が維持できるように、核となるスタッフは社内に揃えておきたいというのが弊社の考え方です」(諏訪部さん)

また、登録翻訳者は50名ほど。アメリアを通して募集していただいたこともあります。

「トライアルを拝見していると、日本語力も英語力もどちらもパーフェクトという方はそう多くはありません。でも、だからといって不合格ではないのです。日本語力が高い方は英日翻訳あるいは翻訳後の日本語のブラッシュアップに向いているかもしれませんし、英語読解力に優れている方にチェッカーをお願いすれば確実に誤訳がなくなります。トライアルで提出していただいた訳文をさまざまな角度から見て分類し、それぞれの得意な分野で活躍していただきたいと思っています。今、仕事がどんどん増えていますので、今後もアメリアで募集させていただきたいと思っています」(諏訪部さん)

わが社のここが自慢! 品質への高い意識、ミスが起こりにくい作業環境

提供する言語のネイティブライターが自然で読みやすい“文章をデザイン”し、常に高い品質を保ち続けることが重要と考える同社。品質に対する意識は高く、ミスが起こりにくい環境を整えていることが何よりの自慢だと言います。

「以前勤めていた音響メーカーでは、製品を大手自動車会社に納品していました。そこでは何か1つでも不良があると、原因は何か、なぜそれが起きたのか、どう対処するのか、といった膨大な量の報告書を提出しなければなりません。何度も会議が開かれ、再発防止に取り組み、仕事が何倍も何十倍も増えるのです。その経験から、ミスは絶対に起こしてはいけないものという考え方が叩き込まれています」(諏訪部さん)

ではミスを起こさないために具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

「ミスを減らすためには煩雑なことをしないことが一番です。例えば、アニュアルレポートの翻訳で細かい直しが何度も発生した場合、『メールに添付』でやり取りをしていると、どの書類が最新のものかわからなくなりミスの要因になります。そこで弊社では、すべてをオンラインで管理するシステムを採っており、最新のファイルはクラウド上にひとつだけ。そこに関係者がアクセスして訂正したりチェックしたりするという具合です。このシステムでは、メールも内容ごとに時系列で保存されるので、『あのときこう言ったのでは?』と過去にさかのぼってメールを探す必要もありません。このようにして、ミスを起こさず、作業しやすい環境を作っています」(諏訪部さん)

スタッフからひとこと!

同社の日本語、英語ライターの方に、お話しを伺いました。日本語ライターの江川さんは、日本語で原稿を書き起こすほかに翻訳者が書いた日本語のリライトや校正の仕事もしています。

「翻訳者の皆さんの日本語を見ていると、自分で教科書となるようなものを探して一生懸命勉強されている方と、そうでない方とに分かれる気がします。日本語の表現力は納品物の品質を左右するので非常に重要です。日頃から新聞をよく読むといったことの蓄積が大事で、その成果はご自身ですぐには感じられないかもしれませんが、必ず訳文に表れてくると思います」(江川さん)

英語ライターのピーターさんからは、英文を書くときの心構えを伺いました。

「当たり前のことですが、読み手のことをよく考えて書くことが大切だと思います。例えばユーザーマニュアルを書くときは、エンジニアの立場ではなく、使う側の立場に立って文章を考えるということです。難しいことではありませんが、つい意識がエンジニア側に行ってしまう方がいるようです。私は常に読み手が自然に読める文章を書くことを心がけています」(ピーターさん)

最後に、諏訪部さんからトライアルに合格するためのアドバイスをいただきました。

「あと一歩という方は、言葉の選び方が適切ではない気がします。例えば、『エラー』に続く動詞は『起こる』なのか『発生する』なのか。“Go”という単語も『行く』ではなく、学校なら『通学』、会社なら『通勤』、病院なら『通院』といったように、行く場所によって使う言葉は違ってきます。その点まで考えて言葉を使うようにするだけで、訳文は見違えるようによくなってきます。トライアルで不合格が続いている方は、そういう点をもう一度見直してみるとよいのではないでしょうか。それから最近はシステムを使った翻訳が増えています。原稿や資料の受け渡しから納品までもが、すべてクラウドにアクセスしてオンラインで行うというものです。翻訳の能力とは違いますが、仕事をする上ではこれも大事なこと。Word やExcel の使い方だけでなく、インターネットのスキルも培っておくことが将来的には大切なことだと思います」(諏訪部さん)

modis デザインのスタッフの皆さん