ご利用企業インタビュー

株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパン

株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパン

スタッフの皆さん。前列右側がCEO の古屋さん

日本人研究者に学術論文の英文校正サービスを提供

クリムゾンインタラクティブは、学術論文の英文校正をメイン業務として、2005年にインドのムンバイで設立された会社です。日本法人であるクリムゾンインタラクティブ・ジャパンは、その4年後の2009年に設立されました。日本法人のCEOを務める古屋裕子さんは、ムンバイの本社に2年間勤めた後、日本法人の立ち上げと同時に日本に戻り、CEOに就任しました。

「インドの本社設立当初、顧客はほぼ100%が日本人でした。論文を世界に向けて発表したいが英語が苦手という研究者が多く、需要と供給がマッチしていたのです」(日本法人代表CEO 古屋裕子さん)

サービスは徐々に認知されるようになり、設立時は3人だった本社スタッフも、9年目の現在は約140人にまで成長しました。顧客は現在も9割以上が日本ですが、中国、ブラジル、中近東なども徐々に増えてきているそうです。

「その後、顧客である研究者の方から、英文校正ではなく日本語の論文を英語に翻訳してくれないかという声が聞こえてきました。それに応えて2007年に翻訳サービスも開始し、学術界に限らず企業や官公庁からの翻訳依頼も受けるようになりました。現在、業務の内訳は、英文校正5割、翻訳4割、英語テープ起こし1割といったところです。翻訳は9割以上が英語で、英日よりは日英の需要が多いです」(古屋さん)

医薬系を中心に専門性の高い分野を網羅

日本法人は全員で8人。営業2人、コーディネーター1人、チェッカー1人、経理総務3人とCEOの古屋さんです。

「英文チェックもコーディネーションも、インド本社に多くのスタッフがおり、連携を取りながら仕事を進めています。日本法人の役割としては、大学、学術団体、研究機関、出版社、企業、官公庁など日本のお客様への営業活動や打ち合わせ、インド本社とのやり取り、日本人翻訳者やチェッカーの方とのやり取りなどが主なところです」(古屋さん)

もともと学術界向けのサービスとしてスタートした経緯から、一般企業から受ける翻訳も専門性の高い分野を網羅しているのが特長です。

「日本の法人のお客様からの翻訳依頼の内容は、契約書や個人的な証明書、技術マニュアル、特許など実にさまざまですが、やはり医薬系がいちばん多いですね。製薬メーカーはもちろん、多くの学術出版社・学会からもご依頼いただいています」(営業部長 長谷川敦さん)

現在は日本以外にも、アメリカに現地法人、中国に駐在事務所があります。

「翻訳は基本的にすべて在宅翻訳者の方にお願いしています。英語ネイティブ翻訳者はアメリカ在住の方が多く、そのマネージメントのためにアメリカ法人が設立されました。中国は学術論文の英文校正のニーズが高まってきていますので、そのサービス窓口として機能しています」(古屋さん)

プロフィールは詳細に書くことでアピールを

翻訳者は、世界中に約500 名のネットワークがあります。現在は日英翻訳の需要のほうが多いですが、日本法人設立後は英日翻訳のニーズも増えてきており、日本人翻訳者も数多く活躍しています。

「医薬系など専門的な知識を必要とする案件が多いので、そのような翻訳者さんを探す際に、アメリアの会員プロフィール検索を活用させていただいています。本来はトライアルを実施すべきですが、急ぎの案件ではその時間が取れません。会員プロフィール検索では過去の翻訳実績等を参考に案件に合った方を探せるので助かっています」(プロジェクトマネージャー 岡野和馬さん)

翻訳者を選定する際、プロフィールのどのような部分を参考にしているのでしょうか。

「急ぎの案件で、しかも専門性が高い場合、プロフィールに書かれた学歴や翻訳実績、資格の有無などが非常に参考になります。アメリアの場合は、クラウン会員かどうかも重視しています。クラウン会員はプロの翻訳者からお墨付きをもらっている方ですから、安心できます。逆にいえば、プロフィールに書かれている翻訳実績が曖昧だったり、大雑把だったりすると、実際には適任の方であったとしても、不安に感じて依頼するのを躊躇することにもなりかねませんので、対応可能分野をなるべく細かく書いていただければありがたいです」(古屋さん)

専門分野を持つネイティブチェックが品質を支える

学術論文の英文校正という専門性の高い分野でサービスを展開し、信頼を得てきた同社。それを支えているのはインド本社に揃う精鋭のネイティブチェッカーです。インド本社のスタッフ数は現在約140名ですが、そのうちの7 割にあたる約90名が修士号や博士号を有する研究者のネイティブチェッカーです。

「お客様のどのような依頼にも応えられるよう、医薬系、サイエンス系、工業技術系、文系、経済系など、あらゆる分野の専門家が揃っています。英語ネイティブの目にかなう流暢な英語になっているか、何度もチェックしてブラッシュアップし、質の高い英語の原稿に仕上げています。翻訳の場合、原文と訳文を比較して訳抜けはないか、誤訳はないか、数字の間違いはないかなどをチェックする必要がありますが、弊社の場合、そのようなチェッカーを“クロスチェッカー”と呼んでおり、翻訳者と同様に在宅の方にお願いしています。それに対して“ネイティブチェッカー”は英語の原稿のみを見て、英文のクオリティを上げるためのチェックを行っています」(古屋さん)

「弊社は専門性の高い翻訳案件が多く、翻訳者、クロスチェッカー、ネイティブチェッカーの3ステップで質の高い翻訳を目指していますので、一緒にお仕事をしていただくことで、翻訳者さんのスキルアップにも繋げていただければと思っています」(長谷川さん)

スタッフからひとこと!

自身のスキルを把握し、さらに付加価値を

2014年2月に広いオフィスに移転し、日本企業からの翻訳依頼もますます増えているという同社。オンサイトも含めてスタッフの増強も行っていく予定だそうです。共に仕事を進める社内・社外スタッフに向けて言葉をいただきました。

「仕事の打診をしたとき、翻訳者さんの中には『どんな分野でも大丈夫です』とおっしゃる方がいますが、コーディネーターとしては『本当に大丈夫?』と少々不安になります。もっと具体的に『似たような案件でこのような実績がありますが、この部分は経験がありません』とおっしゃっていただけると、では苦手な部分をフォローできるチェッカーをアサインしようと計画が立てられるので助かります」(岡野さん)

「翻訳単価が頭打ちの今の時代、フリーランスとして収入を確保していくうえでも、自身のスキルに付加価値を付けることが有効だと思います。例えば、『翻訳だけでなく簡単なDTP なら引き受けます』といった方がいらっしゃったら、ぜひアピールしてください。翻訳会社にとってもありがたいこと。もちろんDTP 料金もお支払いします。効率的により良い仕事をするために、良きパートナーを求めています」(古屋さん)

また現在、アメリアを通してコーディネーター、チェッカー、リライター(日本語の訳文をブラッシュアップする)、DTP オペレーターの募集もしていただいています。

「新しい会社で、社内で新人を育てる制度がまだ確立されていませんので、現在は即戦力になっていただけるビジネス経験のある方を募集しています。コーディネーターなら、翻訳会社ではなくてもよいのでディレクション経験があり、先読みしてリスクを回避しながら動ける方。インド本社とのやり取りがあるので英語でのコミュニケーション力も必要です。チェッカーには、細部に気を配れる方、スピーディに物事を処理できる方を求めます。わが社は今が成長期です。会社といっしょに、ご自身の能力を積極的に高めたいと思う方のご応募をお待ちしています」(古屋さん)